南洋庁のエンタイア
それでは画像をお見せいたしましょう。私の一番のお気に入りが、南洋庁設置=民間移管後の郵便印のバラエティーです。大正11年4月1日がその日なのですが、それ以前の海軍軍用郵便所から、替わっていて当然なのです。荻原さんの豪華本には、ポナペ11.6.11海軍軍用郵便所が発表されています。なぜ【軍用印】を使い続けているのだろうの問題提起をされていますが、結論は導かれていないのです。荻原本では、それ以外の局の南洋庁移管後すぐのデータは皆無です。興味はお持ちだったけれど、該当のマテリアルに接する事は無かったのでしょう。要するにそれだけ少ないという事なのです。他の文献でもこのテーマでのトレースはされていないと思います。手元に3点有るのです。トラック11.5.13【海軍軍用削り】郵便所、アンガウル11.5.29CE欄黒潰し=印顆のCE欄をを逆に植字(郵頼の戻しなのでしょう、文献上で同じデータが見られます)、ヤップ11.6.9C空欄E欄無です。日付からして、ドンピシャな使い方だと思います。他の局も含めての、この時期のデータを見たいのですが、荻原さんの手元にないという事は、他所にも殆どないのでしょう。結構安くない最低値ですが、オークションでどう評価されるかが楽しみです。
エンタをパラパラめっくていて出て来たのがD欄文字入り、取りあえずは画像をご覧ください。こちらは、単純にマルコフリィーのマテリアルです。有る・無し以上のひねりは有りません。
最後が、昭和切手の最珍品のカバーです。マラカル17.5.18郵便局。富士桜20銭凹版ペア貼小包・パラオ群島コロール町マラカル発、東京宛1キロ小包なので、料金は40銭でピッタリです。リーフにきっちり収まります。私が付けた値段は、マラカルが100万、小包が50万、足して150万です。JAPEXセールのラストロットは決まりです。
今回お見せした以外にも、艦船郵便所から、機械印、ローラー印まで幅広くあるのです。じっくり勉強して記事を書きたいと思います。
全く別口ですが、手彫の大きいコレクションを預かりました。オークションとプラーベートの取引を併用して3年間で捌きます。端緒は7月14日(日)の錦糸町の全日展の会場の弊社のブースです。私はこの日のみの行商・出稼ぎで参加しています。お越し下されば、目玉品をお見せいたします。