ルイスカバー ペンギンカシェ

二葉目はルイスカバーです。メモでは100点になっていましたが、葉書と白封を除いてオークションネタとすれば約半数になります。実はこのテーマで、昨秋に大きいコレクションを預かりました。未収品を見つければ落し切っていた人のコレクションですが、殆ど増えなくなったのでドロップアウトを決したのです。一応のご希望値を貰いました。暗算でオークションでの落札値を叩いたのですが、コストがかなり高いので、まともに勝負してもオーナーさんのご希望には及ばないと思えたのです。数年前のヤフオクのクレージープライスは、最早どこかへ消し飛んでしまっています。オークションでの最低値レベルの評価とすれば1次昭和と国立が@5万、記念と年賀が@3万、カシェ入りの船内印と風景印、外地関係が@1万、南太平洋と満州が@2万位で叩くのです。この中にはAランクが数点存在します。乃木2銭の10Bと富士箱根と牛車の次高タロコは@10万です。AAは、国立の小型シートと樺太の白熊カシェがオークションでは@50万で売れています。AAAは2点だけだと思います。安くても100万です。制定=FDCでなく後年の特印ですが、複数知られています。そして年賀富士山の20面シートも有るのです。これだけは私は今まで縁が無く、今回も欠けていました。

ビッグコレクションには、制定・白熊・国立小型が数点入っていたので、これらを梃子にして、喰いつくかなと思った人にオファーしたのです。要るんでしょう、高いけど飛び込んでよ・・とかなり滅茶な値段で踏んでプライベートの一括売りで纏まったのです。JAPEX会場に来てもらって、現物を見せて即決でした。無かったのは富士山小型と牛車です。富士山はオークションに出たならば、最低値100万で余裕で売れると思います。牛車は有りそうに思うのですが、随分前からこれだけ抜けている人がいて、チャンスが有れば、値段構わずにビッドすると聞いているのですが、私の記憶の限りでは縁が有りません。ランク的にはAなのですが、タイミング次第でぶっ飛ぶかも知れません。オークションでの結果を確かめ見たいアイテムです。

樺太の白熊はアメリカのオークションでの相場が5000ドルだそうです。恐らくはカシェの人気だと思うのですが、今回手元に来ている物には入っていません。でも、樺太の風景印で【ペンギンカシェ】が2通有るので、もしかすればこれは化けるかも知れません。ルイスの場合、合理的な希少性で無く、私が知らない感覚的な要素で値段が付いているように見える物もあるのです。これからオンセールになる物の内訳を書いて置きましょう。1次昭和が19通、国立が3通、記念と年賀が9通、カシェ入りの風景印・船内印・外地等が22通です。並べて見て気になることが有ったのです。カシェの違いです。国立と記念・年賀は見覚えがある均一のカシェなのですが、1次昭和で複数ある物ではカシェの基本図案が大いに異なるのです。25銭は4通ですが、明らかに構図が違います。こちらは、宛先がまちまちなのでそのせいかと思ったのですが、1銭はどちらもアメリカなのに違っています。何らかの理由が有るのでしょうが、今初めて気づいたのです。カシェに依る値段への影響?さあどうでしょうか。【ペンギンカシェ】がどう評価されるかが楽しみです。

20250306