次回の8月のセール出品物の記載が順調に進んでいます。フロアの1日目の分は既に完了、目勘定で1800ロットです。2日目も同じ位になるし、メールも2冊で2500ロットは超える予定です。トータルで6000ロットが視野に入って来ています。ピッチをあげて行きましょう。文献の記事を書いていて、面白い物を見つけました。関西郵趣 昭和58年1月号です。何故か表紙が2種類有るのです。中身は全く一緒です。2点を並べれば、正と誤は明瞭です。推測ですが、印刷が上がって来て、発送までのタイミングで、口うるさい人が見つけて編集者にクレームを付けたのかな。今度関係者に聞いて見ようと思います。今ならスルーでしょうが、当時はクレームを付ける人がいたし、それに対応してやり直す余裕が発行者に有ったのでしょう。多分、縦置きのエンタの表紙の方は、文献コレクターには垂涎のエラーかと思います。下見でしっかり見つけてくださいよ。

これは何

文献と言えば、今回のメールにも良い物が出ています。JAPAN  STAMP AUCTION 1号から直近までの完揃いです。現役の何人かのお客さんは、絶対にお持ちだと思いますが、いざ売り物にするのは大変な労力がいるのです。数年前に電話を貰って、詳しく説明したのですが、繰り返しで何度も同じ内容を聞いて来るのです。ポイントは絞られます。全部揃っていますか?落札結果表は有りますか?の2点です。一部の欠けは許容範囲なのですが、記事に書く際に、揃っているか否かを確認するのが絶対に嫌なのです。たかが文献に余計な手間をかけることは出来ません。多少の汚れや、書き込みは気になりません。的確に答えたので、その時は解りました、直ぐ送ります・・が4~5回繰り返されたのです。正直、気分的に疲れるし、ビジネスベースで考えれば付き合いたくないし、いい加減諦めていた相手です。

ビックリするほどにキッチリと揃っていたのです。状態は極美です。几帳面な人なのは分かっていたのですが、それなりにビッドもしてくれていた筈ですが、新品同様なのには一寸吃驚しました。売れてくれれば良いのですが。途中から会員になってくれたり、途切れたりの人で、弊社のカタログのバックナンバーをご所望の方は何人かいたのです。買い手としては上顧客なので、苦労して揃えたのですが、この人たちは続かないのです。何でも金で買えるという感覚で人に接するので収集家としては大成出来ないのでしょう。

文献の出品は結構有るのですが、ご多分に漏れずこの分野でも売れない物が急速に増えて来ています。当然ながら値段も急速に下がって来ています。法規分類大全の復刻版、定価は10万位ですが最低値1万でも売れません。かの名鑑の全揃いは3万では駄目でしょう。金井さんや手嶋さんの豪華本も推して知るべしです。でも、今でも高い物も有るのです。必要としている人が売り物よりも多ければ値段がぶっ飛ぶことも有るのです。基本的にコレクション集は全てNGです。日本郵趣出版と鳴美の豪華本は定価を見てはいけません。売る際には参考にならないのです。今確実に高くなるのは、POSTAL HISTORYと鎌田オークション、SUN  PHILA USAのカタログが揃っていれば市田博士の手彫4部作の落札値を超えるかも知れません。今回の252回=MA116のLot4803、JAPAN STAMPオークション誌1-250 最低値は私が付けました。安くは無いのですが、揃っていての結果表付きは稀有な出品物だと思うのです。さあ、どうなるでしょうか。