流石山崎君です。着眼点、発想力、行動力は大したものです。敬意を表して3頁の記事を掲載させて頂きます。実は、この記事のゲラは、本を出す前に読んで欲しいと言われて、昨年末に頂いていたのですが、その時はすんなりOKを出したのです。事実の周知が何よりも肝要だと思ったからです。でも、年が明けて事情が急変したのです。山崎君の能力は大したものですが、最後の詰めが甘いのです。3頁の記事の最終盤に結論が書いていますが、余りにも悪事を為した輩を善人として評価しています。【鑑定書が有れば返金する・・・。係争の意志が無い事を明らかにしていました。】の部分です。それが本当なら、或る意味解決です。でもそれは夢の中、相手は甘くないし確信犯です。読者や他の被害者が誤解する可能性も有るのです。気づいて、訂正を申し入れたのですが、間に合いませんでした。たんぶるぽすとのこの記事をベースに、郵趣3月号にも追いかけ記事が出ます。この分のゲラも頂いたので、絶対に返品・返金は無いからと改めて貰いました。
つい今しがた、記事に書かれた『諏訪さん』から電話を貰いました。購入先は、島田市の女性名で、牧之原では有りません。和桜6銭チが、3~4万、洋桜30銭ブッチが39万でのお買い上げだったそうです。鑑定は墨六は水原財団に、30銭ブッチは切手商組合に依頼しました。この2点なら、我々サイドの判断なら、誰がやっても結論は同じです。当然のように鑑定書付で返品したのですが、別項目で書いたのと同じ結果になりました。紙1枚の鑑定書は証拠として認められない。だから返金は出来ない。日本で最高の鑑定機関を紹介する・・。そこの判断で偽物なら返金に応じるです。勿論、牧之原のあの人に頼めです。牧之原と島田は、ご近所でしょう。同一人なのか、縁者なのか判りませんが、役割を使い分けているのでしょう。
次回からは、私が最重要視している、XRFをテーマに論じます。何せ先方は、検査機器に2億円も掛けているそうなので、まさか間違ったデータを出してない筈なのですが。
昨年の11月6日、JAPEXセールを終えて帰阪したらメッセージが残っていました。思わぬ人からの物で、鑑定の送り先の問い合せでした。ヤフオクで変な物を買ったので、鑑定に出したいとの事でした。久しぶりに盛り上がって2時間位は話しました。勿論、私は仕事をしながらなのですが。実践的な法律論の話で波長が合うのです。テーマは、件の人物のヤフオク出品です。私は2015年頃からデータを見つけていたのです。切手よりも皇朝銭のディーラーで、もっと言えばXRF=蛍光X線分析器での元素分析ができ、鑑定をやっていると、かなりの分量の情報を出して宣伝していました。当方では無料サービスでやりますが、或る意味ご同業なので気になっていたのですが接点は有りません。最初から住所氏名をオープンにしていたので、記憶に残っているのです。ビジネス上の屋号は共通ですが、ヤフオクIDは変えているか複数持っているかなのですが、いつしか特徴の有る、出来の悪い手彫の偽物を盛んに売っていたので目立って来ていたのです。この時点では買う方が悪いレベルなので、眉を顰めはしてもさして気にもしていませんでした。でも、昨今はちょっと酷くて危険な状況になって来ているのです。
電話での問い合わせの主は、2点の桜切手を買っていました。墨六ハの未使用、17,000円、出品者の住所は静岡県牧之原、和桜2銭仮名入りで【イ】の未使用と思しきものは、静岡県島田市、2350円位なので、本物ではないしお遊びなのです。鑑定に通ることを心配していたのです。今は同様の物が氾濫しているし、どう見ても大元が一緒だと見えるのです。2点の出品者の住所はごく近い筈です。脈絡のない出品ですが、一見出来の良い物も混じって来ています。そしてヤフオクでは、変な物が数十万で落ちることも有るのです。反復、継続の出品です。ヤフオクで止まらず、プライベートのディールに進んでいる可能性が懸念されれます。だから落札者本人も、やる気満々だし、私もディールの果ての結果が知りたくなったのです。全日本郵趣連合の鑑定結果が2か月後に出たのです。勿論、2点共に偽物、まさか間違えることはない出来栄えですから当然です。
次のシーンに移ります。落札時の取引ナビでの遣り取りで、鑑定で偽物になれば、鑑定料と送料を含めて返金するとの返事を貰っているのです。だから、落札者はレターパックで返したのです。カタログ値500万の和桜2銭イの方です。数日して、メールで返事が来たのです。『必要用件を充たしていない』から返金は出来ないと言うのです。国際的に認められている鑑定機関の鑑定書を突き返して来たのです。勿論何度もメールで遣り取りを重ねました。結論を取りまとめるなら、全日本郵趣連合、水原フィラテリー財団、切手商組合の鑑定書は、ペーパー1枚に結論しか書いていない、だから書類不備なので返金不可、現物を着払いのゆうパックで返してきたそうです。同時に、ご希望なら信用できる、返金可能な鑑定機関を紹介すると言うのです。面白いし、大いに煽って聞いて貰ったのです。返事が来ました。静岡県牧之原市・・・よく見て来た住所です。まさに、予想通りだし、おいおい・・でしょう。