年会費の切り替え期になったのでこれに絡んだご連絡や、喪中欠礼のお葉書がたくさん届いています。中には、完璧な郵趣人生を自己完結された稀有な方からのご連絡も有りました。お年ゆえに収集の終了のご連絡、お礼の言葉も頂きました。書かれたご本人のお気持ちは十二分に理解できているのです。そこに書かれたお言葉が全てです。問わず語りなのですが、以後一切の連絡はご無用の意味でしょう。でも、そのお気持ちと、ビジネスに於けるルールでちょっとした齟齬が生じてしまうのです。12月3-4日のフロアセールは、本年最後のオークションなのです。弊社の年会費は暦年制で、1月1日から12月31日が期限です。ご逝去のご連絡を頂いたならば、その時点でジ・エンドなのですが、収集を止めるのご連絡が迷うのです。全く以て変な意味や、何らかの思惑は有りません。有効期間の会費を頂いている方への義務として、機械的に発送しているのです。何の反応も期待はしていないのです。ただ無視をしてくれれば、年度末を以てすべての御縁は切れるのです。勿論、ご連絡を頂いた以降は、継続のお願いも致しません。

でも、この扱いをした場合、強烈なクレームが来ることが有るのです。縁切りの連絡をしたのに、何故オークション誌を送って来るのか、です。このケースには返事のしようが無いのです。説明をするのが正しいやり方かも知れません。でも、ご意思に反したアクションだと怒りに火をつけるかも知れません。黙って忘れる事といたしましょう。

少し前に書いた、Stephen Chazen氏の訃報ですが、彼を最大の顧客として付き合っていた、Andy Holz氏の情報も間接的に聞こえて来ました。少し前にルガノに送ったオークション誌が戻って来て、嫌な予感がしていたのですが、スイスのディラーから聞いたという噂では、とっくに亡くなっているという事です。ここに来て随分と淋しい話しが続きます。少しは明るいお話も書いてみたいと思うのですが・・・。