直近のニュースをお知らせしましょうか。よく聞かれるのが、今年の年賀の小型シートが無いか?です。去年の11月の時点で分かっていたことなのですが、JP(日本郵便)が、年賀状販売のノルマを一切やめたのです。言葉を変えての、ノルマでなく、到達目標としてやってくれ、という変な逃げも打っていません。それ以上に、年賀はがきが発売されて、翌日に金券屋で安売りされることを報道されるのが嫌なのでしょう。相当にキツイ通達を出して、4000枚の葉書の外箱のくじの番号を記録して、トレースして実需で無い流れを見つければ、コンプライアンス違反で処分するとまでやったのです。その見返りが、ノルマ外しなので、今年の年賀はがきの流通は、劇的に変わったのです。私がお付き合いしていた局員(正確にはより高い立場の人)は、一切頼んで来なかったのです。売り上げがどれだけ落ちたは、情報が無いのですが、半端な数字ではないでしょう。実際に大阪の金券屋の相場では、額面62円の年賀はがきに買い入れ値が59円、売りは必然的に60円か61円だったのですが、玉は全く集まって来なかったと聞いています。
必然的に影響を受けるのが、当たりの小型シートなのです。初日に必要な人は、目を瞑って葉書を買うので手に入るのですが、年賀はがきの局員ノルマ達成のためのお付き合いで生まれていた物がゼロになったのです。私の方は早い時期に、供給不可の情報を流したのですが、皆さん甘く見ていたのでしょう。今になって探しているニューイッシュー屋さんもいるようです。30年ほど前には、海外からの注文を満たすために、交換開始からの期間限定で随分高い数字の買い入れ相場が有りました。最初は高くて、遅くなれば額面に近づくのです。オークション屋さんも誰もが情報を出していたので、随分と高いプレミア付きの需要が有ったみたいです。何時の間にかこのパターンは消えたのですが、余程年賀はがきが余って、当たりも手に入れやすくなっていたのです。来年以降も今の情況が変わらねば、小型シートへの買い入れ広告が堰を切って氾濫するかも知れません。まさに需要と供給のメカニズムでの現象です。
直近に手元に届いたのが、ルイスカバーの特集号のオークション誌です。プライベートでの一括での取引の可能性も有ったのですが、香港のセールで売られることになりました。日本がメインですが、諸外国のそれが必見です。日本は、乃木の10枚貼りと、台湾の次高タロコ=牛車図案と国立の小型シートは有りません。375ロットのコレクションにも、無い物は無いのです。
ちょっと寂しい気持ちになるのですが山デブ君が生きていればどんな反応をしたのかな。ルイスといえば、数年前のヤフーでの一大ブームが有ったのです。その時に上手に煽って、大儲けした人たちが、2匹目の泥鰌を狙ってビッドするのでしょうか。ケガをしないように注意した方が良いのです。私はギャラリーとして楽しみたいと思います。満州・シャム・トンガ・パプア以外の物など、本当に少ないというのですが、ヤフーの転売屋さんが儲けるには難しいテーマなのですよ。