懸案が一つ解決しました。8月のフロアセールへの出品物として、U小判1銭と、新小判5厘・4銭の大ブロックの未使用を受け取りました。同時に菊2銭のカラーコピーも貰いました。結論は、オークションハウス=Robert A. Siegelが、 画像をスキャンする際に、4色のカラーの設定でなく、モノクロ単色でやったのです。だから、「菊2銭・黒印刷」が一瞬世に現れたのです。
因みに、このロットに入札した日本人3人=1番・2番・3番札は、皆私の情報網に掛かる人たちです。「黒印刷」で飛び込んだ人はいず、落ちた値段も大人しく、極美の小判を売れば菊は完全にタダになるハンマープライスだったのです。私は自分でやる気はさらさらなく、もしそうならばで、絵を描いて楽しませてもらいました。
もう一件の懸案も前途に光が見えてます。お二人から、1870年代のアメリカ→日本の料金表を貰いました。表面上の疑問は解決、但し完璧なテキストを書くには、1873年10月1日(或は2日)のニューヨーク出航船のシッピングリストが要るのです。多分、ドイツ船籍の商船だと思います。想像を交えてのアナライズは近日中にやりましょう。8月のセールのラストロットなので、7月20日位に記事を入稿いたします。まだまだ時間はたっぷりありますから。