待ち人からの連絡は来ず、だから夢は未だ継続中、現(うつつ)の世界に戻る前に出来るだけ、獏の世界にいたいのです。千載一遇のチャンスですから、暇ネタを少し書きましょう。該当のロットは、フロアで落ちたのは確認済み、私が2銭をゼロ円で入れた上がハンマープライスなので、変なビッダーはただ一人しかいないのです。あのオークションで、あの類を買えるのは、私を除けば3人です。達者なアメリカ人が一人、日本人が2人、エージェントからのレポートが、場で落ちたという事で、日本人の一人は消えます。ボストンのアメリカ人が落したなら、則ご注進で、同時にアドバンスト・ペイメントの無心が有るのです。税金の支払いに追われているとの話なので、2銭の色とかでコレクションに残すはずもなく、買った物は則お金に変えるのです。新小判と菊の未使用の大ブロックをアメリカのオークションのフロアで落とす人ならば、出品するのは弊社になるでしょう。E-Bay・ヤフーはないはずです。
10日に、関空のFedEXから電話が有りました。心当たりは、かのオークションの別ロット、タイミング的にドンピシャです。FedEXは、数年前にAEOの資格を所得、簡便に通関が出来るはずですが、あにはからんや、矢鱈と厳しく言って来ます。今回の場合は、HS税番で97・04、日本製品の再輸入免税の関税定率法14-10で揉める要素は有りません。でも、FedEXは免税手続きを嫌がります。私の場合は、消費税本則課税業者なので、消費税は払って問題有りません。確定申告で差し引きで、取り戻すことが出来るのです。でも、本来支払う必要のない物を払って、後で還付をやれば、税務調査の時の説明で苦労するのです。弊社への調査は、オフショアの海外取引と、矢鱈と細かい消費税案件が多いのです。国際関係の消費税では無税・免税・非課税、国内では非課税と不課税を把握してないと駄目なのです。JPの大阪国際と川崎東なら、通関士さんの名前を聞けば、容易に話が通ります。免税要件は、「日本製」の証明に収斂するので、切手に於いて、何が日本製かを決めています。結論とすれば、日本切手カタログに掲載されている物で、基本的にOKです。ところが、FedEXや他のクーリエの場合、一から説明が必要です。琉球と満州、南方は、議論すれば日本切手では通りません。それに、ごく一部が外国切手の場合、案分してよ、は駄目なのです。だから、大人の考えで、1枚でも日本切手・印紙以外が入っていることが分かったなら、そのロットは、意図的に税付きのリクエストをするのです。乙仲にも、税関にも、税務署にも説明が出来るのです。私とすれば確定申告で取り戻すだけ、主張して、喧嘩して、果ては相談官を巻き込んでというのは、今はやらないようにしています。
今回の私の落札品は、100%日本切手です。そしてオークション誌とスキャンの画像で、全内容が分かっています。10日に連絡を貰って、即日40数ページのスキャンを送って、説明を5行ほど書きました。11日の朝一には、物が手元に届いていました。流石はFedEXです。つい今しがた、在米の日本人からメールを貰いました。数日前にオークションで落とした物を出品物として送った。内容は、占領中国と南方占領地・・・。私があのオークションで、8500ドルで入れて、9000ドルになった物と、言葉上では同じです。もしかして、彼がNYの場に出ていた?まさか!あまりにも出来過ぎの他人の空似でしょう。もしそうならば、「菊2銭黒印刷」が有ったか、無かったか、はたまた落としたか、数日中には結果が知れると思います。夢が続くのか、悪夢が目覚めるのか、あと数日の勝負でしょう。