177号=第95回フロアオークションの記事巻末に書きました、市田左右一氏の、「英文桜切手」の紹介を兼ねた、郵趣1966年10月~11月号の「桜切手のニセモノの見分け方」は、ちょうど50年前に出た名論文です。私自身が手彫切手をいじり始めた際に、手元に置いて、迷った時にはこの記事に随分助けて貰いました。手彫の偽物の見分け方を、いつか表に出したいと思っていたのですが、物は有ってもまとめる時間が取れません。たまたま著作権法を調べていたところ、「変名」の著作物の著作権保護期間は、世に出て50年であることが分かりました。著者は、「小柴谷吉」、知る人ぞ知る方ですが、社会一般的には周知はされていないと思います。「変名」と解釈して大丈夫でしょう。ゼロから私が書き下ろせば、何時になるか分かりません。だから、先祖返りして、私自身が覚えたやり方の情報を開示すれば良いのかなと思ったのです。手彫の偽物を見分けるには、兎も角、沢山の本物と偽物を触ることです。紙・色・図案・目打・消印の要素を覚えれば、自然にできるようになるのです。でも、その機会がない人に、ゼロから出来る、見分け方を教えたいのです。この記事を手元に置いて、調べたい切手を当てはめれば十分わかります。ヤフーの出品物でも、この記事で、99%は分かります。その位の精度で書かれていると思います。
残りの1%は、私が画像でお見せします。まずは手始めに、skillful forgery=広義で精巧な偽物というのでしょうか、外人さん向けのお土産品、特にWADA製でない、図案や消印が真正品と区別が困難な物、所謂、ウッドワードが其の大著に書いた物=青1銭や玉六他、それ以上に精巧な、ISJPでの仮称が、KASAHARAと聞きました・・あたりを載せておきましょう。これらの真偽は、前述の論文では分からないのです。間違えても、今や一般的には本物よりも貴重ですから。詳細の解説は、またの機会にとなるのですが、当ホームページのヘッドの、「手彫切手の偽物の見分け方」を叩いてみてください。記事と画像を既に載せてあります。取りあえずはラフなスタイルでスタートいたします。