月別アーカイブ: 5月 2012

2012年5月31日(木)

『オークション・ライブで中継9』

今日、木曜日の夕方5時の時点で、メールビッドの受け付けは508番まで来ています。明日は8時前には出社して前日準備に掛かります。正午きっちりにメールビッドを締め切り、入力をチェックしてスタート値の一覧表は4時~5時ぐらいには出るでしょう。即HPにUPいたします。

ビッドは、100万円+-の高いところは想定どおりに入っていて、更にフロアでも手が上るでしょう。売れて然るべき最低値なのですが、結果には紛れは有りません。まだディープなデータは出せませんが、明日も含めて、更新のペースを上げて行きます。明日のメールビッドの数と強さ、来週月曜日のメールオークションへのビッドの数は半端ではありません。この流れは毎度のことなのです。

今の時点ではっきり分かっているホットなテーマは新中国のFDC、意外にも牡丹や共和国成立15周年の小型シート貼はかなり残っているので使用済+の値段にしかなりません。でもそれ以前の古い時代は、本国に全く残っておらず、世界的に見ても、日本郵趣協会宛しかないそうです。今回は、見事にずらりと並んでいるので、日本にいる中国人のブローカーが本国と連絡を取りながら、熱心に下見に来ていました。清国時代の鉄郵と共に、ホットなフロアになるでしょう。海外からのテレフォンビッドが絡んで賑やかになるはずです。

2012年5月29日(火)

『オークション・ライブで中継8』

ここ10日間は、スタンプショウ広島の即売準備と大口遺品のピックアップ、東京下見会でおおわらわ、集中しての平常のオークションの編集は全くできず、次回のセールの記事の編集は900点弱で止まったままです。東京下見会は約70名がご来場、4時半過ぎで、まだ10名の方が熱心に見てくれていました。メールビッドは347番まで伸びています。100万円+-の高いところも結構入っているのですが、ある分野には軒並み相場の3倍のビッドがズラリ、過去の実績と今の相場を読めば、高すぎて大丈夫?みたいな札も来ています。ある種の危惧もありますが、オークションの流れの中で何とか処理ができるでしょう。フロアセールのメールビッドの締め切りまで丸3日、まだまだ切羽詰ってはおりません。金曜日の9時から12時までのFAXが凄いのです。

スタンプショウ・広島の会場での即売は約4割が売れました。残品のエクセルでの一覧表は今は時間がなくて作れません。速報で残っている物の番号をUPいたします。先着順で即売いたします。消費税内税・手数料不要のNETの販売です。状態の下見が必要でしたらその旨ご記入下さい。オークションと併設のバザールで展示・即売後に改めてデータを開示いたします。即売可能品は次の通りです。

1~3・8・9・13~18・20・22・23・25~28・30・32~35・37・39・44・45・47~49・53~56・60・61・63・64~69・71~75・79・81・84・85・87~89・92・94~96・99・100・102~104・106・108・111~114・117・119・122~125・127~130・132・136~138・140・141・143・144・147・148・150・152・153・155・157・159・161・163~166・168・170~172・174~177・179~183・187・190~200

2012年5月24日(木)

『スタンプショウ=ヒロシマ ’12 ドラフト ルール説明』

今年も5月26日(土)に、広島県立産業会館西館に弊社がブースを出展、会場にて、日本関連の郵趣品、200点を「ドラフトシステム」にて販売いたします。

(90%以上は、今回が初お目見えで、全て消費税込みの値段を明示した即売品です。)

販売は、直接会場にご来場の方に限ります。当日の10時10分頃から正午まで、エントリーを受付、お渡しする用紙にて、ご希望品を「指名」していただきます。

まず、エントリーの際に、抽選機で「記号の玉」を引いていただきます。「A~Z、あ~ん」がガラガラに入っています。同 時にエントリーの投票用紙を、一つの記号に対し1~10の番号入り「A1、A2、・・・A10」(ご希望によりそれ以上も可)をお渡しします。展示しております200点の商品の内、ご希望品ごとに1枚の用紙を使ってください、優先順位の高い物から若い番号にご記入下さい。投票締め切りは13時00分になり ます。

投票を開き、各ロットごとに集計します。投票がお一人の場合は、無競争でその方にお買い求めいただけます。投票の順位(番号)は無関係です。もし、特定のロットに複数の投票が入った場合は、①投票用紙の番号が若い方を優先します。1>2>3・・・>10になります。②同じ順位で複数の札が重複した場合は、若い記号が優先です。A>B>C・・・・>あ・・・>んになります。

優先順位は記号が優先されますので、「A」を引いた方の1位は100%のパワーですが、「A」の2位よりも、「ん」の1位の方が強いのです。他のメンバーの投票行動を読んで、賢く投票して下さい。

10時~13時00分まで下見可能です。

今までの実績では、200点のエントリー品のうち、約半数が指名を受けており、上位指名はかなりの確率で重複します。1位~3位あたりは本筋から外した物のほうが買える確率が高くなります。また、記号が遅い場合は1位チョイスでも安全ではありません。弊社は当ドラフト 200点=即売品の抽選の結果には何らの特別な意思も反映させませんので、是非、当日ご参加の上、運と頭を使ってチャレンジして下さい。残品は、投票後、発表の値段で先着順で販売いたします。

商品のお渡しは、14時30分より、行います。

ジャパン・スタンプ商会会員様は、現品先渡し、口座通し、後日送金にて結構です。

2012年5月16日(水)

『オークション・ライブで中継6』

本日午後一でオークション誌を発送しました。「特約ゆうメール」は、第1種定形外・大型封筒の扱いになります。お届けは18日金曜日または19日土曜日になる予定です。

Web.をダウンロードでの下見では、いつもとほぼ同じペースで10名強のご来店です。19日の土曜日は本が届いた後の、正規の下見の人数が多くなりそうですが、意外と朝早くが混雑してしまい、12時~と16時以降が空いていると思います。上手に時間設定してお越し下さい。独り言をのべつまくなしでしゃべり続ける、ぶつくさ煩いお人の下見は、既に終わっており、善良なコレクターが邪魔をされる心配は有りません。

東京の下見会は27日日曜、目白の切手の博物館です。フロアの出品物は別封も含めて全ロット持参しますが、メールの別封は数を絞ります。特に文献類は持っていきません。今回のLot5598=長岡郵趣 1~1464冊に製本というロットは、かなり重くなるため持参できません。戯れに読んでみて中々に面白かったのですが、多分弊社では初めて扱うはずです。名前からして、ローカルの雑誌という位置づけで見ていたのですが、1件記録に留めたい記事がありました。噂ではとか、どこかで記事を見た覚えが有る程度の、かすかな記憶でしかオープンにされていなかった、『ほととぎす3円の無目打シート』の報告です。記事は昭和37年に書かれていて、発見はその前年と思われます。そしてその後の報告も、公の記録に残る形態ではなされていないと思います。記事が出てから、丁度50年も過ぎましたから、著作権の制限もクリアできると思います。該当のロットを、お買い上げ頂く方のみの知識に留めるのが、余りにも惜しまれます。公の利益に適うと判断して、ここに記事を転載いたします。著者名(所有者)とご住所は消して、原文のまま載せておきます。中々の面白話だと思います。

 (915KB)

2012年5月10日(木)

『オークション・ライブで中継5』

 今日から、Web.でダウンロードされた方の為の下見の準備が完了、本日のご来社はお一人、現時点でのメールビッドは2人です。明日はメールのオークション誌が入って来る予定です。土曜日にはかなりの人数がお越しになるでしょう。フロアの冊子は15日の火曜日に入ってきて、郵便事業会社のリクエストで、5・10日を外しての16日の午後一での集荷・発送になります。7月開催の全日展の入場券と共に来週中には届くと思います。

4月28日付のここでお願いした、PA73・MA63の新規のご出品の受け付け休止のお知らせは、オークション誌と郵趣の広告にも載せました。おかげで現状は極めて静かで、心安らかに仕事を進めています。次号の記事を一気に500点以上書きました。いいペースです。

 海外のオークションのビッドも、香港・スウェーデン・オーストリア・スイス・ドイツと大所はほぼ終了、どこも歯ごたえが無いくらいの安値で落ちて来ます。E-bayで頑張っている、アリゾナのスコッツデール君と私が、香港でガチンコ競れば相当な高値になりますが、彼はヨーロッパには出てきません。だから落す気で入れれば相当の確率で買えるのです。和桜1銭貼りのデグロンや、竜500文の未使用ブロック、100文・200文の塊の読める使用済はこちらが目一杯は頑張らないので負けました。相手は判りません。これらは買う人の顔が見えないので飛び込みにくいのです。今買いたいものは、単品は買う人の顔が浮かぶものだけです。ロットは別の要素で頑張ります。何があるか判らない大きいものに、怖い物見たさのギャンブルをするのです。墺国営競売社の葉書のコレクションは、記事が正しければ紅枠からスタートして、台湾楠公・支那字封緘まで、後半は写真が出ているので、そこそこのハイレベルですが、紅枠と脇付は官製模造の可能性もあるのです。アルバム1冊のコレクションなのでスキャンのリクエストも無理、これは何が有ったのか、正解が見たいが為に飛び込んでしまいます。人を立ててのビッドなので、自分以外に見た人の一声上で買う、ノンリミット的な目一杯の数字を預けるので、幾らで落ちるかというスリルと、内容はどんな物というドキドキ感を味わっている時までが楽しいのです。当然の如く、ビッドの数字に対しては随分と安く落ちますが、入れた値段は高すぎるし、元から根拠も無いので、儲けの金額と売る楽しみというのはそれ程でも有りません。それ以上に手元に来たものは、買値は忘れて右から左へと、どんどん流して行かないと溜まる一方になるのです。

 国内の方も、有力な道具屋さんの買い入れ品は片付きました。99%は額割れなので仕事としては楽なのです。次は来週末の大口のピックアップが待っています。ほほ同年代=米寿の齢の方、お一人は最近鬼籍に入り、もうお一方は33回忌を終えた方、偶然にもお住まいは直線距離で2キロ弱、生前のお付き合いが有ったかどうかは分かりません。全くの偶然で連続してのお話が有り、下見を済ませて大筋の方向を決めました。量も偶然にアルバム・ファイルが各150冊・日本1vs外国2、FDCとエコー、官白無し、文献と箱入りの雑多な未使用・使用済を合わせて、お一人でダンボール30~40個位、一日で2軒分を箱詰めして運送屋さんチャーターでやってしまいます。

 お一方とのビジネスは弊社のオークションを使って既に動き始めていて、タイミング的に残りもそろそろやりましょうという段階でした。こちらは日本以上に外国切手がかなりのレベル、だから海外のオークションハウスを使います。買い入れで、ブック1冊3万円、或いは目方を基準にして、一箱幾らはお気の毒ですから。外国切手は日本では売れません、買値の100分の1にしかなりませんのトークはしたくないのです。今回のケースを想定して、日頃から海外の業者と付き合っているので、今の世界のマーケットの相場で簡単に売れると思います。$360円時代の買値には意味はないでしょう。

もうお一方は、全くの予想外。ある人から紹介されたとの突然のお電話、故人のお名前を聞いて、思わず懐かしい・・と言ってしまいました。実は全く面識がなく、先方の活動期が30年以上前なら私とは完全なすれ違い、でも関西のドンでフィクサーといわれた人から、散々聞かされていたお名前でした。ご本人は若くして亡くなって、いいものは有るけど、おかーちゃんが大事にして売らないんだよ、何度もオークションに出すように薦めているんだけど・・。薦めてくれた人の遺品は3年掛けてほぼ片付いたばかり、たまたま残っていた住所録で故人の奥様から弊社の連絡先を聞いたとのこと。娘さんからのお電話でした。

30年前に月に10万円のペースで使っていて、20~30年は続けていた、日本と外国が半々、

消印のコレクターとして地元では知られていた人でした。GW中に動いて、下見と話は1時間で済みました。こちらが出した条件で即決して貰えました。数年前に東京の業者がやってきて、一括○○○万円で買いたいとの話が有ったとか。でもそれは蹴って正解です。私の場合は概算でのオファーはしますが、最終の取引は時間をかけての評価の後です。一瞥で、赤二の万束が有りました。見た後かも知れないし、丸一の時代でしょうが、谷口長次郎さんか田結荘金治さん辺りからの物でしょうか。国内に有った、持ち主が突然逝った後は30年間手付かずのコレクション・アキュムレーションなので、暫くはドキドキ感が味わえるでしょう。

2012年5月2日(水)

『玉六ヨ』

4月28日の現地時間午後4時20分・日本時間では11時20分にハンマーが叩かれました。現地のエージェントとは携帯でライブで話ができていたので、5分後にここにUpする手筈でしたが、自宅のパソコンの動きが悪く、今日の作業になりました。

Postiljonenの200回の記念セールの目玉でした。ドイツのメジャーなオークションハウスでの最近の掘り出しで、幸運なデンマークの業者が的確に動いて素早くマーケットに出しました。

金井宏之さんのお別れの会で、ベテランのディーラーさんに聞かれました。今、2000万で買う人が何人いるのかね?即答で「世界中で1人」。私のアンテナには複数はかかってこないのです。それも、「玉六ヨ」だから売れるのでなく、傷のない、朱消しでない、白抜十字のNo1の状態だからこそ、商売の可能性が出てきたのです。今まで3回はオークションとプライベートで買えるチャンスがありましたが、何れも値段以前に買う気が起きずにパスしていました。ありふれた物でも、珍しいものでも、状態がよければ相当に強気の値段で通ります。でも2級品は一桁安くして、違う世界の住民からの新たな需要が起きるのです。切った張ったが日常茶飯事の商売とはいえ、覚悟して切り込むには、自分なりの理屈が立たないとダメなのです。今回は強いカードを手にして飛び込めます。

スタートが81000ユーロ、メールの2番札が8万ユーロ=@107x1.2(手数料)で1027万円、1000ユーロで刻んで、台が変わっての一声で、105000でハンマー、大拍手になりました。メールの1番札は10万ユーロ=1284万円、メールのお二人の素性は判りませんが、1000万円と10万ユーロは落ちれば良いなのビッドでしょう。切り裂くような迫力はありません。落とす気なら本人が場で動くでしょうし。

場には日本人が2人いて、ひとりは外国のクラシックの珍品としての「玉六ヨ」を踏んでいました。希少性にプラスして、状態でプレミアを付けていたので、結構強い札でした。幸い私は2ヶ月前に会食して情報を交換、それなりのニュアンスで話をしていました。Corinphilaの流れで来たのかどうかは聞いていませんが、国際展出品者の為のセミナーへの出席のついでに、フロアに出た彼が買っていれば、手彫の世界にビッグなニューカマー登場・・、今頃は驚天動地の話題になっていたかも。プライベートオファーが嵐の如く降り注ぐでしょう。でも物には買う順番が有るでしょう、という言い方で降りて貰って、今回は1点借りになりました。

スウェーデンの『玉六ヨ=No1』、マジで4人は買う気でいましたから、手彫も捨てた物ではないでしょう。もし掘り出しで私の手元に来ていれば、値段は付け放題の商売が出来たのですが、オークションに出されてしまえば、如何にリスクを外して手に入れるかに神経を使います。想定していたMaxには随分余裕が有りました。降りて貰って稼いだ鞘は、そのまま本来の買い手に進呈できるので、良いお買い物のお手伝いが出来たと思います。ユーロの送金も、ちょっとしたテクニックを使えば、銀行間レート=ミドルに25銭のスプレッドでTTSが取れるのです。今日の手配で@106.20位でやれました。オークション誌の発送までにもう1回は更新できると思います。テーマは決めていません。