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2006年12月14日(木)

「スコット NO 75」
 11月25-26日のフロア、28日のメールセールの締め切りを終え、不落札品の即売・返品受付期限が12日AM9時でした。
それ以前からの準備も出来ており、昨13日中に落札代金の精算が完了いたしました。最終の数字は出品5183・落札=精算4232 落札率81.65% 落札額(手数料除く)70,497,250円になりました。返品分を差し引いて、セールのあとで197ロット、229万円分が追加して売れました。多数のご参加有難うございます。
 これで、スケジュール的には、すぐさま次回の準備に移ります。ある程度のアウトラインは出来てますが、ご出品締切りは年明け直ぐ、この時に驚異的に集中するので、早めに時間を稼いでおかねばなりません。上手く行けば突っ込めるかなという面白いロットが出ていて久しぶりに燃えていたオークションがほんの数日前に有りました。戦前のシート、状態は良さそう。1点の「旧版改色富士鹿20銭」「旧毛軍事狭幅」あたりは、頑張っても、カタログ値の半値が相場、目一杯入れて、負ければそれで納得です。ただ、大きいロットが別にあって、富士鹿・昭白・芦ノ湖・田沢あたり、カタログの記事ではScott $20,300、一定係数を掛けると組合で500~600万のボリュームです。主な物はScott番号が出ています。単純計算で、落ちれば良いな・・のロットのつもりでしたが、ソソラレタのが「Scott 75」、分類上は新小判5厘になるのです。この額面のシートは今までも複数扱っていて、P13初期の縦紙・同じく横紙も、P12との希少度には差が無い珍しい例なのです。むしろ、最後期P13なら面白い要素も出てきます。冷やかしでは落とせないセールだから、真面目に仕事にかかってインベントリー・リストを請求したのです。オークション誌の記事以外のも、結構入っていて、カタログ評価では200万+も増えました。それ以上に目に飛び込んできたのが、#75Sheet of 80、そうなると更に真面目にやるのです。1点だけスキャンを頼んで、s締めきり直前に送ってくれたのが、ご覧の物。だからビッドの数字も2回に渡って変更したのです。落とす気で。
 「無銘版」でなくて良かったというか、それでも、読みが当たった嬉しさで、他のものに対しての評価も大いにアップしたのです。
参考値は$10000~15000、フロアのスタートは$10000、内容は、貰ったリストが正しいならば、組合カタログで777万、状態はかなりフレッシュ、シートが中心で、一部はブロック、但し芦ノ湖は3種で、富士箱根は3銭と10銭だけ、あとは基本的に昭白が多いらしい。銘柄的には、高買いはし難い組み合わせです。だから、飛び込み要素は「旧小判5厘」を幾らで踏むかだけ。
 終わった後で、WEBで見たら、直ぐに数字は知れました。ハンマーが$37500=手数料込みで473万=ほぼ型価の60%になるのです。私がエージェントに預けた数字は$35000、場で同値ならブレーキング・タイで、一声上までビッドします。だから買えたか負けたか微妙だし、買いたくもあるし、買ってしまって後処理に苦労するのが目に見えてるし・・・。エージェントのレポートが来るまではちょっとイライラしてました。結論としては、きっちり負け、その他のロットも見事に、一声負け。そして相手は誰でしょう?
 実は数ヶ月前にも、田沢・富士鹿・震災のシートが出てたのです。私はサボっていて、気付かずでしたが後情報を貰いました。落としたのはアメリカの割と大手のディーラー、そして売り方は「Eーbay」だとか。結果として、何点かは我が社に出てきてましたが。今回のビッダーはまだ確認が出来てません。知り得た情報は、フロアでビッド、私のエージェントに、もう一人以上相手がいた。
シートを落とした人のMaxの評価は、幾らでしょうか。面白情報から判断すれば、多分組合カタログの7掛け?その根拠は、殆どのロットは、私の踏んだ数字の一刻み上=50%+ぐらいで落ちてます。ただ、昭白20銭のスコット番号のそれは、実は現物が昭和毛紙、これが白紙の80%で落ちているのです。逆読みすれば、場に出ていても富士鹿・田沢の分類が出来ない、アメリカ人、そしてMaxビッドは7掛けあたりかな。
 さて$37500のロット、恐らくはバラサレてE-bayでしょうが、皆さん頑張って見て下さい。もしかしたら新改富士鹿8銭として売りに出る物が旧改富士鹿8銭かも知れません。それと、旧小判5厘を落とした人は、是非「ヒゲR無き・C位地」がどのポジションかを是非教えて欲しいのです。世間的には澤本のPos53が定説ですが、私が触ったもののデータとしては、外れているのが多いのです。
今回の画像では、何とも判断に迷いますし。

2006年12月13日(水)

「SHANAHAN’S STAMP AUCTIONS」 

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あと数日で前回のセールの精算が完了、引き続いて仕事のメインは、次回のセールの編集に移ります。
継続懸案の「事件」は明瞭に動いており、法に基づいての容赦ない措置を求めます。私の価値観では社会のルールに則ることが収集欲を満たしたり、自己体面の保持よりも優位するのですが、世間的にはそれが理解出来ず、本能の赴くままの、愚かな行為に出て、事が公に露見して恥をかき、身内や関係者に多大な迷惑を掛ける罪が分からない愚か者がいるのです。今後の私の取るべき行動は、1本の電話連絡を待ち、その内容次第で、躊躇なく法的な代理人に後処理を委ねることになるでしょう。好意的な情報提供も既に有り、足跡が消えない「オークション」というツールでの決定的な行為が為されたため、「争わない」本人の自供とも重ねれば、事実認定には困難は伴いません。あとは、長期間かつ大量な事案のため、証拠が不明瞭で、更には明確な意識のない被害者を如何に救済するかが懸案になるのです。もう少し、情報を精査すれば、時期・場所・物が特定出来るので建設的な行為が取れるでしょう。起きた不法行為は、視野狭窄者の体面を保つ為に内輪で穏便に糊塗するのでなく、事実に基づき不法行為者に責任を取らさねばなりませんから。
次回セールのファーストロットは、SHANAHAN オークションのカタログです。知識としては知られていても、現物を目にするのは初めての人が多いでしょう。1960年の少し前まで、1958年10月4日が74回、1959年1月31日が83回、4ヶ月で10回の珍品・希品を並べたセールを開催した、アイルランドの伝説的なオークションハウスです。そして、突然、忽然と消えた・・・。この話は今はやめましょう。
日本人にとってのSHANAHANは、74回のJAPAN POSTMARKセール。記事の編集=ディスクライバーは、若き日のO.KOREYWO。
今もしこのセールが有ったなら、アイルランドでもポーランドでも行ったでしょうに。このセールの別パートに出ていたのが、最初に郵趣市場に登場した「デグロン君カバー」が2通、先見の明の有る大家が本邦にもたらし、人を経て最良のコレクターの懐に抱かれているのです。
これ以外にも、この時期に日本に帰ってきた、手彫の外信カバーが我が社のセールに相次いで登場しています。今回のカタログの出品者は実際に入札されていて、そして未だに現役で意欲的に収集中・・・、でも分野はガラリと変わっているのですが。それにつけても思うのは、生半可な噂や情報を鵜呑みにして、事情を知らずに、「特定の宛先」は何でも「特定の個人」が作った偽カバーという輩、49年前のこのカタログを見れば、少しは違う判断力が生まれるかも。だから、情報を得ている人は安心して美味しい買い物が出来るのです。前回の鳥12銭ロ貼りの小型封筒。ここのセールに出ていたもので、物に安心感が有りました。あの時に、書いておけばもっと高くなったかも。でも、落とした人お一人がこの情報をお持ちだったなら、他の人では太刀打ち出来ないアドバンテージだったでしょう。滅茶安で落ちましたけど・・。
因みに次回の「ラストロット」の候補はいくつも有る。当初の本命は「数字45銭無目打銘付田型」、途中で「N3B3山家」が出てきて、その後旧小判の初出物、直近登場は「5厘の80面シート」、でもWEBで得た最新情報ではその可能性は消えたかな?確認が取れれば次回に書きましょう。
タイトルは「SCOTT NO 75」で決まってます。

2006年11月11日(土)

 「JAPEX作品集」
 JAPEXの熱狂の3日間が恙なく終了。余韻を残して時代は、月末の弊社のオークションとバザールに動きます。オークション誌は昨日発送、週明けにはお手元に届くでしょう。JAPEXとバザールを無理やり?げてみたのですが共通の因子が有るのです。若手というよりは中堅の実力派、この世界の核になりつつあるメンバーが、同じような行動パターンでフルに参戦しています。JAPEXに出品し、その作品集他を自家出版、ほんの小部数ですが、弊社のバザールの「ミステリー」のブースにて販売、世に成果を問うのです。
 今回は3名で、JAPEXでの戦績は、ワンフレの大金銀賞=ベストワンレーム賞、レギュラークラス郵便史の銀賞、ワンフレの銀銅賞と、賞のランクは分かれてますが、それはコレクターとしての資質を理由とした、作品の出来の良さというより、ただ只管、世渡りが上手か否かの差に過ぎないのです。
 「イシシロ」さんの名古屋の櫛型印と機械印、越後や岡山の初期消印と違って、素人受けする稀品・珍品は有りません。でも、ポイントとなるべきゴム印に、削りの流用印は押さえている。なにより、持ってないものまでも含めてのゴチャゴチャのデータを見易くチャート化した一覧表が良いのです。有るものの解説なら、現実しか語れません。でも無い物を、有ったら良いなと見せてくれるのは、この人の真骨頂。審査員との対話でも、この人にだけは最敬礼、4人が取り囲んで、ご高説を拝聴したやに聞きました。その場にいられなかった人、是非作品集を手にとって、強烈なキャラに触れて見て下さい。JAPEX’06銀賞受賞作品 「名古屋の櫛型印と機械印」 頒価4000円、限定10部 大阪駅前第三ビルバザールにて対面即売。

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 「とど仮面」の作品は、ワンフレの通信教育郵便、銀銅賞。人柄そのものの、真っ当な時系列に料金表どおりにこの種別を並べてます。中には随分入手に際して頑張った物も有るのでしょうが、まともすぎ。有るか無いかだけの料金表をそのままに、マテリアルに貼り付けたが如くの作品です。コレクションの教科書としては非常にわかり易く、好感が持てるのですが、評価をするに当たっての驚きがないので点数が伸びないのです。真っ正直に生きているのは判りますが、目に見える成果では損をする、この人の人生を見る思いの作品と、それに対する評価でした。
 さて、今回の売り物は、実は全く聞いてません。確実に言えるのは、8月には小部数しか作れなかった、「重量便使用例収集4・昭和切手時代」 2500円はジャパン・スタンプのブースで売ってます。ミステリーの「とど」でも通教作品集か、重量便の新作を売るはずです。文献・完集コレクターは、お見逃し無くお越し下さい。

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 「イッシー・司」はご機嫌でした。N2が2通入った、在日外国局とタイスコア、ベストなので上に来ています。この人のテーマは沖縄発速達郵便史 1937~53、悪知恵を働かせれば彼の右に出るものは無い。それは十分知ってました。今年の全日展が沖縄の菊、搬入直前のドタバタ劇を知っている者として、出来上がった作品を逓博で見たときの良い意味での驚きの落差を持ってすれば、JAPEXでも辻褄合わせが出来ていることは読めてました。
 でも、作品の前で捕まって、出品者御自らのレクチャーを受けた感想は、意外以上に、こいつ、ホントはまともだなという印象だったのです。日付けの括りが、S12・8・16の速達全国化が起点、1953・12・1の島内速達廃止が終点、きっちり完結しています。その間で、戦前は沖縄発で、内地宛の速達郵便、料金変化に留意し、19年の3銭+20銭なら軍事にも気をやり、更にはマサカと思っていた「島内速達」も入っている。でもそれ以上のポイントは、琉球郵政になってからの、島内速達を使った事。違和感が無く、コレクションから浮くことなく収まってました。1次航空と同時期の「速達切手」が出ているので、制度としての速達が有ったことは知ってます。でも、その速達切手貼りの実例は、沖縄の専門家の誰に聞いても、見たこと無い、有れば良いなのレベルでした。彼のそれも、2次普通5円3枚貼り、選管宛ての書留速達、豪華本の163ページに出ています。もしこれが、速達3枚貼りならば、「鑑定団」に一人で3回目の出演して、結構良い絵になったかも。沖縄1874-1972、この本が出た時も随分粗探しをしたのです。元の文献を丸写しだろうみたいな見方をして、料金や局の履歴を当たりました。でも、その期待は悉く裏切られ、原本のミスはきっちり訂正されてました。日ごろの言動に似合わない緻密な作業での労作だと改めて評価をしたのです。彼の性格からして、最高賞の作品集、作らないはずは無いのです。郵便史というよりも、人に見せる作品をいかにして、襤褸を出さずに仕上げるかの絶好の見本になるのです。もっとも、彼は真っ当な作品作りも出来るらしく「ドバイ」に本気でエントリーをしてるのです。もしかしたら、「沖縄」で最初の「国際展・金」になったりして。しかも悪知恵抜きの大勝負。こちらの作品集の販売はまだ暫く先のことになりそうですが。

2006年11月2日(木)

「アラカルト」
 直近の情報を少し掘り下げてみましょうか。ちょっとした、目から鱗だったりして。
 PA46の出品物・Lot 3459は、新小判25銭13(最後期印刷)田型未使用、400面版なので「トンボ無し」。これはそれなりに少ないけど、物としてはまともです。知識面のデータというより、NH・極美のブロックの評価で良い値段になるでしょう。
これだけだとネタにはならないけれど、関連する単片を10年前から暖めていたのです。半ば忘れていたけれど、探すとも無くロッカーの奥のストックブックから出てきました。どう見ても、紙は最後期の白紙・目打はきっちり13・そして左上に「トンボ」。これの解釈はどうなるのでしょうか。かつての日専に載っていて、今は何故か消えている、、目打12のトンボ付き、3銭、25銭、50銭に存在が確認されているものが有ったのです。400面版の時代の旧版使用のトンボ12とするならば、同じことが400面版=最後期13に出現しても良いのではと密かに思っていた物です。印刷と目打の穿孔は別作業なので、同時期の12と13に有っても良いでしょう。日専から「説明無く?」忽然と消えた12のトンボの解釈にも何か変化が起きたかも知れません。単片は私の所有物なので、今回の25銭の田型を落とした人が、きっちりレポート付きの、欲しいのオファーをしてくれれば、売値には全く拘りはないのですが、反応出来るのは一人いるかどうかかな。

 Lot2409~2414がEXPO70のCTO。会期前の44・10・12の本局開局の印揃いから、会期中、多分国連デーの消印4タイプの5局揃いのCTO。剥がせれば高いという、下世話ネタ以外に初めて気づいた「意味の無い」情報がありました。欧文三日月印の場合、1=本局、2~5は木曜広場・土曜広場・中央口・日本館、どの番号リンクなのかは知りませんが全てのタイプでかなり少ないはずなのです。外郵カバーはそこそこ出てきますからオークションの記事では、必ず番号を入れてました。機械的に1~5と。
 まず、欧文ローラーを見てください。2~5はそれで良い。でも本局は無番号。同じポリシーでの局名割り振りでしょうから、ローラーの本局が無番号ならば、三日月の本局も無番号、つまり1と思っていた物は、消印を装飾する飾りの縦棒に過ぎないのです。今後は三日月に朝鮮型と書く必要も無いし、1と書くのは止めましょう。ここらの、きっちりした情報は、多分「告示」に出てるはず、そろそろ行徳さんの第4集が発刊になるでしょうし。
 やっと、HONG KONG のJOHN BULLのレポートが届きました。エージェントからの一報で、落ちた物のデータしか来てません。ブロックは私は全く縁が無く、全般的に安くはなかったような気がします。落とす気なら、行って、自分の評価を超えてからが勝負です。他の人と同じ条件・情報での冷静に出した数字では、まず目玉は落ちません。私がちょっと気が有ったのは1点だけ。それは大人しく落ちてました。鳥45銭ロの第四コーナー、右耳に「ロ」の文字が見えるのです。和紙黄2銭など、何種かに思しき物が有りますし、仮名ロの切手に「欲目のロ」と読んだのです。でも、私以外にこれを、評価する人がいないというのも、また寂しいことでも有るのですが。

2006年8月29日(火)

『PA45・ロット7093』
 今回のセール」には、2日間でダブりなしで約140名のフロアビッドの参加をいただき、何時にも増しての賑やかなフロアセールになりました。結果の数字の衝撃度もさることながら、7001~7092の連合体VS7093一括ビッドという、ある種掟破りの競りを行いましたので、その総括をここで行います。
 かなりの発生するであろう要素を想定してのルールを設定しましたが、基本的な考え方は最も強い評価をした人が購入の権利を得、その値段は2番目に高い評価の人の一刻み上の値段ということです。一括ビッダーが現れなければ何の問題も有りません。いつものルールでケリです。一括ビッダーが有り、その出現がメールかフロアか、また連合ビッダーよりも強いか弱いかで扱いが変わります。最終のハンマーの数字は同じになるのですが、連合体VS一括さんの競るタイミングで、オープンになる数字が違うのです。正直、予想の範囲を超えたため、正確にはオークション誌に発表した通りの流れからは、動きが後先になりました。
 今となれば公表しても良いのですが、7093へのビッドは950円万円、対する7001~7092の連合体のスタート値(最低値又は調整値)の合計は7151950円でした。但しメールビッドの1番札の合計は10454800円でした。メール締めの時点で競えば、少なくとも連合体が同値先着になるとしても、合計値を950万円まで切り上げねばなりません。
 一番札の合計ースタート値の合計=3302850円です。スタート値に2348050円を加算すれば、一括さんの950万に並びます。差額のノビシロの71%を差し出せば950万でイーブンです。8月27日のフロアでは咄嗟にこの計算が出来ずに、連合体VS一括さんのガチンコの競りをやらずに、個々のロットの中で競りをやって、スタート値を決め、その合計で一括さんとのビッドのスタート値も決めました。本来なら、71%の加算を行って個々の競りを行うべきでした。
 ともかく個々のロットの競りを行いましたが、7065の朝鮮字のページが2番札450万、1番札740万。スタートで460万オープンが、場で更に競りあがり760万で落ちました。一括さんが新規か、メールビッドを補強かは兎も角、出現すれば変化が有ったのですが、お一人以上は存在せず、連合体の勝ちが確定しました。
 フロアの個別の競りでハンマーを受けた方、メールで最低値で入札された方は、その値段で落札者の権利を確定しています。
メールの1番札で最低値よりも高く入れて、フロアでの競争が無かったロットの値段は、一括さんの950万のビッドと対抗した時点で入札値ー最低値の差額の71%を差し出したとして処理させていただきます。フロアでのコールに刻みに合わせて加算しました。
 オークションの基本ルールを逸脱はしておりませんが、個々のロットとしての競りと、もう一段階の一括さんとの競りを、メールビッダーは否応無く強いられ、フロアビッダーは避けることになりました。そのことの運不運はご容赦下さい。
 落札結果速報の数字が確定のものです。結論としてまとめればハンマープライスはLOT7093-950万に対して7001~7092の合計値が10550750になり、出品物は1点のみなので、7093をオークションから削除しました。今回のややこしいセールに於いて、一括ビッダーの950万もさることながら、7065への740万のメールビッドには感激しました。フロアの高値は後出しジャンケンなので、目をつぶれば可能です。支払いもさることながら、最低値200万に対しての、「メール」での740万のビッドは中々出来るものでは有りません。今後もその方に良いことが起きる事を祈ります。
 エピローグを続けます。セールに於いては、7001~7092の内の一部のロットにはメールビッドがなく、セールを円滑に運ぶため弊社で最低値でビッドしております。48ロットがそれにあたり、合計額は1456000円です。この金額をゼロとして計算すれば連合体の数字は9091650円になり、一括さんの950万に届くには更なる努力が必要です。この不落のものはどう見ても408350円よりは上ですし、そうでなくても、連合体はフロアで頑張る術が有るので、この程度の数字はクリアするでしょう。
一括さんに1456000円分をゼロ円で進呈することはしませんでした。もし、一括さんが場にいれば、更なる変化も有り得たのですが、この部分の結論はオークショ二アが判断して決しました。
 落札結果速報には、売れたとして発表してあるロットの内、次のものは残ってます。何れも最低値+8%の手数料で即売いたしますので、ご希望の方はお申込み下さい。
『7001-160000・7002-280000・7003-29000・7004-20000・7005-20000・
7010-6000・7011-9000・7013-15000・7014-180000・7021-10000・
7023-110000・7024-80000・7025-1000・7026-1500・7027-2000・
7030-2000・7031-1500・7034-2000・7036-12000・7037-12000・
7038-12000・7040-2000・7043-1000・7045-1000・7046-7000・
7048-4000・7053-2500・7054-6000・7055-3000・7057-30000・
7058-4000・7059-1000・7061-10000・7062-5000・7063-5000・
7067-7000・7074-3000・7075-2000・7076-10000・7080-1500・
7082-30000・7083-5000・7084-2000・7085-12000・7086-9000・
7087-8000・7088-170000・7089-150000』

2006年8月24日(木)

『第11回大阪駅前第3ビルバザール  ジャパンスタンプ商会 新商品のご案内』
 ① 久しぶりのツヅラ売り S30年代 原符カット 紙付き 1KG    3000円   6個
 ②      ”       S30年代 別納   紙付き  2.5KG 3000円   14個
 ③ 記念・普通混合   波消しOnly      紙付き  5KG    500円   13個
 ④ 時代の早い冒険王 新昭和~透かし無し 紙付き  100G  3500円   82個
 ⑤      ”       S20年代記念・年賀 紙付き  40G  4000円   41個
 ⑥ 2次新昭和2円 オフペーパー            約1000枚 2000円   10個
 ⑦ 束パック別ルート 1昭各種 型価12.6万            8000円   45個
 ⑧     ”      1昭2銭・4銭・風景2銭他 郵便消40個 20000円   30個
 ⑨     ” 同上 ミニ 1昭2銭・3銭・4銭・10銭 郵便消4個  2000円  19個
 ⑩     ”      現行通常(1次円単位中心)     60個  6000円  85個
 ⑪     ”         ”  (より新しい・アラカルト)  20個  1000円  114個

以上は初日から販売します。お持ち帰りが無理な場合は、後日発送いたします。

A 記念オフペーパー OPP袋詰め 色々見たまま  パックで 2000~3000円   15個
 B S30~40年の原符カット  2KG               3000円          6個
 C 別納紙付き 記念のみ (ローラー・波消し混合) 1KG  3000円         10個
 D 別納・原符 非常に混合 波消しは少ないはず S50年まで含む 5KG 5000円  5個

こちらは日曜日に販売します。

新作使用済み一杯追加、@100円はボストーク2冊追加、記念額面売り・カバー類大量に増強
 外国貼り込み2冊も@10円売り・・・・・その他もろもろ、増えてます。

2006年8月10日(木)

「OSS in Calucutta」 

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 オークション誌は予定通り、明日午後大阪中央局集荷の冊子小包特割にて発送いたします。
お盆開けの17日から正規の下見、20日の東京下見会、26-27日のフロアの流れで、順調に動きます。
わたくし的には、日程調整や各種の手配も終えており、今回のセールの9割以上は既に済んでおります。
値段の高安の結果には全く興味も無く、その場で出来た「数字」には刹那以上の意味は有りません。オークショ二ア
としては出品記事を入稿すれば後はシステムに従って淡々と事務処理をするしかありません。出品者の出品物に対
する「権利」は入稿の時点で消えており、出品者の、その後のいかなる要求にも応じることは出来ません。後はセール
終了後の定めた期日に売れたものは精算・不落札は返品という機械的な処理を受けてもらうしか有りません。
 自分は特別という1件のリクエストに応じれば、それば全ての方に対してそうするしかなくなり、システムの円滑運営が成り立たなくなるのです。だから何方に対しても特段の配慮を払うつもりは更々なく、オークション誌に明記して有る
通りの日程での事務処理になるのです。オークショ二アの書く記事は、それが最終のものであり、ケアレスミスでない
限り訂正・変更やセールからの取り下げもしないのです。その可能性が有るならば、初期の段階で意向を表現して
貰わないといけません。特に、最低値一任で来て、思わぬ値段を付けたなら「同じようなものが過去に幾らで売れた
はず・・・」これは最悪のマナーです。私は貴方ではないのだから、覚えてもいないし、アワヨクバ高く付けて欲しい・・で欲張られても貴方の立場での配慮は一切致しません。この話の続きは長くなるので、又の機会に別の場所でといたしましょう。
 昨日到着した素敵なマテリアルが手元に有るのです。奇跡的というか、絶後でなくても、空前のお問い合わせが
有りました。アメリカから「JAPANESE PHILATELY」で広告を見たという予想外のソースでの引き合いでした。
10年以上も同じ内容で、一切効果には期待もしていないのに、先方は実に明瞭な意思の表現を為していて、躊躇も検討もなく即座に返事が出来ました。
 オークションの出品物として、受け付けるか否かの返事をしろ。又プライベートなら幾らで買うかオファーをしろ。コピーとCDロムを送ってくれてました。ブツは「東郷5銭の9面シート・OSS Forgery Printed in Calucutta」。
物の素性は今ははっきり知れてます。それに今までも随分掠ったチャンスが有ったのに、何故か縁が無く、すり抜けられていた物なのです。最初は1983年のカリフォルニアのSuperior Stamp & Coinのセールです。河村照道さんの素晴らしいエラーがまとまって出たのと同じ頃、あの時にもビッドしてますが、リアライズドはUS$2100。多分その頃の私の評価では掠りもしなかった値段です。その後、Japanese Philately に2度、Linn’sに1度記事が出て、出所も云われも恐らくはマーケットに出た数までも解明されているのです。その後アメリカのどこかのオークションに結構立派な値段で売れたものは、何時しか何方かの努力で日本に来ており、JAPEXの2次昭和の展示に入っていたはずです。
 もう一度、私には掠ったチャンスが有りました。今は亡き、ユキ・カネコ・(ハセガワ)さんがコピーを持っていて、9面シートと単片、何故か縦長カバーに貼ったものの3点セット。1000ドル?かでオファーをされたけど、「偽物?でしょう?断ったわよ」というお話でした。「馬ー鹿」、○○万なら買えるので、買って来てよと言ったけど、そのまま彼女は不帰の人、あの3点は今は何処に行ったのでしょうか。
 今回の予想だにしない相手からの引き合いは外すことは出来ません。出所は最も確実な名前も特定出来る相手であり、物が動いたのは1976年春の事。実に明瞭な資料も完備されてのオファーです。今までのオークションでのデータもお互い知っているし、先方のレターを読めば相手の性格も分かります。だから駆け引きは要りません。駄目元でのプライベートの数字と、オークションでのリザーブドを教えて、手数料は規定どおり、日程も他の人と同じ条件で、でも恐らくは如何なる手段で売るよりも、我が社の次回のセールのラストロットとして最低値40万で出すのが最も賢明ということを、強く示唆してメールを送りました。ラストロットのPostal Forgeryと昭和のスーパー・スペッシャル小型シートは高いのです。
 メディアに出た情報はきっちり網羅して、糊と鋏を使える人ならば、素晴らしき記事を書けるアーティクルのコピー付きでU.S.GLOBAL EXPRESS MAIL で届きました。この人の几帳面な性格からして、如何にして送るのがベストでノーリスクかを聞いてくれてました。それは私の得意分野なので、返事はフル・インシュアランス=フル・デクレアでOK、但しオリジン(原産国)をJAPAN、品物をSTAMPにせよ。あとは何が有ってもこちらで処理できるし、費用も税金も懸らないから大丈夫。厳密に言えば、関税定率法の「形状を変えない日本製品の再輸入・消費税無条件免税」を受けるには、オリジンがカルカッタ、しかも切手でなくシール、法的には多少の関税+必須の消費税5%がいるのですが、幾ら優秀な大阪税関の外郵出張所でもその扱いはないでしょう。もしストップされたり、課税で来ていたら、税番を確認して同意出来れば異議を申し立てずに喜んで払うつもりでいましたが、残念ながらOld Japanese Stamp Value US$2500で無税通関で流れて来たのです。
 現時点で出品に関するペンディングの面白そうなお話が、国内外から4~5件来ています。竜を貼った外地発のカバーとか、絶対に何処かに有った筈の無目打エラーの銘つきブロックとか。冗談やまやかしの引き合いでは有りません。継続取引の流れの中の物が多いので、何れ姿を拝めるでしょう。それ以上に、1回のセールの出品キャパシティーを考慮すれば、そろそろ更に出品のクオレィティーを上げて行かねばなりません。今回限りは我慢して・・手紙を書いて説明して返品するよりも・・今回だけはと掲載する・・その方が楽なので、結果とすれば出せば売れるものも多いのですが1回限りでは終わりません。それ以上にフロア・オークションというツールで扱うべきか否かから考えて行かなければ行けません。
もっとも、今でも毎回30数名の人には全部または一部を不掲載で返しているのですが、中々に思うようには改善が
為されないのが実情です。当然のごとく強烈な勘違いのクレームもやって来ますが、他所へ行っても受け入れられるはずも無く何時しか知らぬ風情での舞い戻りが多いのです。

2006年6月30日(金)

「東宮ご婚儀不発行」 

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ロット470が4種完 プラス1・5銭(キズ)、3銭(美品)のおまけ付。
NHでPost Office Fresh とのこと。写真で見る限り綺麗そう、この切手の場合、関東大震災での不発行、南洋庁配給分を取り戻しての皇室に贈呈、というストーリー性もあいまっての昔からの人気品。でもそれは結果であって、16面シート、着色紙、単線目打という、同時代の他の記念切手とは異質の顔を持っているのです。
ここ20年ぐらいは、切手のカタログ値は殆ど上がってませんが、この切手は例外、いつしか組合の評価では4種で330万になってます。催事や店頭でも、それなりに需要が有るらしく、達者な小売屋さんなら、極美の状態で300万で売った、みたいなお話も良く聞きます。ただ、状態を厳しく見れば、単線目打のハンデが有って、完全なウエルセンター、目打が乱れずに揃っているものは滅多に有りません。それに、グロスの金額で300万はなかなか出しにくいことと裏腹で、状態が良くなくっても、低額2種でも、絵葉書に貼った特印押しでも、オークションに出せば、まず不落札にはなりません。ひねり物ではないので、頭のMAXの値段は決まってますが、その数字からの逆算の商売が出来るのです。甘い評価では勝てません。それに、誰より状態に厳しい人が見たならば、お気に召す物もまた、滅多にないのです。
6月の、わが社のフロアに4種完、VF Kruegarの小さいギャランティーマーク付、本当に綺麗な状態のものが出てました。「売ってください」だし、この切手の場合、鑑定印はマイナスで、堅い数字で120万の最低値にしてました。安くても複数の業者のビッドが150~160でしたし、200万以上のコレクターからの札が3件有って落札値が230万、当然2番値は220万なのでした。何れも手数料15%が必要です。だから、香港のものも、セットで250万なら、2番札の人に確実に売れるのです。この値段が上限で、おまけの低額2枚が儲けになるみたいな評価でしょう。でも、見てもらった物を売るか売らないかの商売ではないし、今度の場合もTylerの鑑定サイン・鉛筆書きは売る場合にはマイナスに作用してしまいます。
このクラスの場合、見てない人がギリギリまで飛び込むビッドは出来ません。目一杯の売値もプロなら同じような評価です。物は一つしか無いのだから、行った人で調整して、お互いが経費でも出したいネ、の話になるのです。本来ならなる話、実際スタートは十分想定の範囲内、でも何故か場で現地の中国人?が付いて来て、一声の刻みが5000ドル、本当にMAXのHK$140000が落ち値です。手数料込みで250万+、ギリギリの目一杯、世の中広いと言うべきか、絵を描いても楽には儲けさせては貰えません。でも、終わってしまえばやるだけやれば買える・買えないは結果なのでこの切手への思い入れは値段以外には何も有りません。惚れられる「カバー」の場合はそういう訳にはいかないのですが・・・。

2006年6月27日(火)

《JOHN BULL レポート》
6月24-25日に開催された香港でのセールの報告を、場に出たディーラーの視点で数回に渡って書いてみます。第1回は 「和桜20銭政府印刷・縞紙」  

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Lot 419 参考値 HK$300,000~400,000、N1B1/K越前敦賀7・11・25 がそのデータです。序ながらロンドン・ハーマーにて1939年6月26-28日のA・M・Tracy-Woodwardセールのロット355の現物です。おまけの情報を書くならば、Pos1で印面右下にB型の政府印刷特有の目立つピンホールが打たれてます。勘違いする人は、これを「小穴=二級品」として毛嫌いするのですが、その人は手彫を集めてはいけません。製造面のバラエティーとして認識できれば、1種1枚のパターンの人でも気にならなくなるはずです。ボストークの図入りアルバムにも、政府印刷としてのスペースが有るので、抜けてるが気になる人が問い合わせてくれることを期待して、在庫に持っていても良い物です。カタログ値の2500万は高いけど、物の筋は悪くは有りません。

市田さんの時代には、今回の切手の存在情報が、白黒の不鮮明なオークション誌の写真のみ故に、的確な解明がなされてなかったのでしょう。PHのタイプは不明になってました。改めて眺めると、下部の料額面の掠れは松田20銭のPos1とも共通です。原版の加減なので、何のマイナス点も付きません。オークションの記事もしっかり書いているし、このマテリアルを買わない理由はないのです。唯一つ、値段だけが問題になるのですが。
後日、別項で触れますが、出席した日本人は正確に6人、この内の4人は完全に「買う」ことを前提に来てました。勿論値段が最重要のファクターでは有るのですが、売るか買うかを別にすれば、700~800万円という数字が極めて自然な形で出て来てました。突然の米国西海岸からわざわざご出席の方はコレクター、最初に買ったのが「沿革志」、次に買うのが「20銭の縞」には唖然としましたが、他人に尊敬して貰うのでなく、自己満足の欲求を充たすものとしては、決して悪い買い物では有りません。ただ、この人の場合、今回の強烈な刺激をも上手に昇華出来る理解力の有る方とお見受けしましたが、変に自分の価値観に閉じこもらずに、クールにマーケットの事情を読みこなしながら、珍品の1点物以外に「集めて揃える」楽しみに入ってきてくれれば、手彫の市場も賑やかになるでしょう。まずは、文献からスタートしてくれれば良いので、初っ端から、我々と際どい値段勝負をしての「20銭縞」を落とし切ったりするのでは後が辛くなってしまいます。オーソドックスには、鳥9種の綺麗な未使用とか、和紙6銭のカナが見える状態で「大阪使用はずし」とか、洋紙1銭・2銭の消印別のカナ揃い、みたいな目的を決めて、増やす楽しみから入られたら良いでしょう。
業者筋は、超上客の強~い特注の札を預っていなければ、手を高々と挙げて、自己顕示欲を主張したりはいたしません。クールに数字をビジネス的なメリットに置き換えて、高見の見物に入るのです。このマテリアルの場合は、誰もが同じ評価で臨みます。即金で、高くても売れる明瞭な当ては有りません。持たせたい相手や、買うべき人の顔は結構見えるのですが、懐具合が問題で、そこの面倒まで見なければなりません。何のデータを調べずとも、「縞」の存在数は17~18枚までは空で出て来ます。この切手は再接ペアが3組、2枚の同時使用が1組、あとは単片での確認です。ペアだから高くはならないのですが、今回の物は、マ23号の濃い色、唯一の不統一の秋田調に次ぐ、フレッチャーの同じ消印と同レベルのステータスでしょう。ただ、今の相場で商売で売る値段を考えるなら、1000万はチト、キツイの判断をしてしまいます。行ったメンバーの間で誰が買いそう?当て有るの?の話題が出て、優柔不断君や、理屈ばっかり捏ねる、ヤイコシイ輩はあっち側に押しやって、それでも4~5人の名前は残ってました。本命・対抗の印は兎も角、「横浜の昭和」と「名古屋の昭和」はバーターの条件で、勝手に売り払ってましたけど。
値段次第、露骨に言えば、7で買って8で売るなら成り得る商売ですし、このブツの場合は、即買値がオープンなので、相手次第で8ギリギリなら5%のエージェント的な儲けでも良かったのです。行った人の意思としては、①「高くは買いたくない」、②「不落札にはしたくない」、③「確定的な客がいないので、リスクを被って買うならば安くないと拙い」の優先順位で臨んでます。プライド故の目一杯の数字を出して、そのギリギリで背負わされるとキツイ物が有るのです。言ってしまえば800万+で降りるつもりで覚悟を決めてましたけど。
数字だけで表現するならば、前段の危惧は杞憂に終りました。99%エスティメイトの枠より下、メールが入って無ければ、HK$20万がデッパです。手数料込みの¥800万ならば、44~45万なので、2万ドルのインクリメントを長時間楽しめるはずでした。オークショニアはステラおばさん、本日のハイライトとコールして、前の電光掲示板はエラーがかかって数字が出ない、でも、慎重に何度聞いても、ファイブハンドレッド・サウザンド・香港ドラーのコールなのでした。トゥーやスリーのハンドレッドではないのです。ファイブは数字の5なので、18を掛ければ900万、後ろの連れにも確認しましたが、誰が聞いても同じ数字で変化なし。逆に言えば、迷わずに断念できるし、オープンになって、困るリアライズでは有りません。gone to mail bidderですが、日本からか、海外からか、或いはオークショニアのリザーブなのかは分かりません。500,000という切りの良い数字でケリですが、一刻み下の480,000が居たかどうかも分からない。でも、手を挙げれば52万のひと声で落ちていたような気がます。その根拠は、他のロットの競り具合でそう思えてしまったのです。このロット以外は、全て相手が見えましたから。ここらの話は又次回。

2006年6月1日(木)

「壁の華」 

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オークションの方は順調で、ビッドも何時もと同じ位のペースで来ています。幾つもトピックも有りますがセールがスタートしたあとは結果が出るまでは解説は控えます。細かな料金体系など、識者が教えてくれましたが今更余計なコメントは出せません。買える人は当然ご存知として置きましょう。知識でなく、値段が問題な目玉的なものも、ある種のドラマを演じながら、然るべき相手に収まるでしょう。冷静な値踏みでなく、最後の数声は「執念」勝負になりますから、是非とも、後悔無きようにフロアにお越し願いたいのです。
併設・融合開催の大阪駅前第三ビルバザールも今回で10回目になりました。この度は、此れほどまでに重なるかと言うほどに、他所の催事と重なってしまい、ブースの数は少なめです。ただ、その条件でも幾つもやれることが有るのです。「ルーム6」の空きスペース、公序良俗に反しないことならば、一切制限は付けません。「売り・買い・交換・駄弁り・休憩・物置き場」何でもご自由に使って下さい。8月・11月はブチヌキ設定ですし、今回欠席の方からも、多くのお申し込みを頂いています。「フリースペース」は今回限りの例外です。

弊社のブースもスペースが取れるので幾つか企画をしています。「ルーム5」では、テーブル2本で「外国切手@10均一」椅子に座ってゆっくりどうぞ。「アルバム・ストックブック・シートファイルの掴み取り」にもテーブル2本使います。大きいダンボールに種類で分類しています。、1袋が@500円、手で持てる限り、2袋でも3袋でも構いません。こちらは初日の朝一勝負でしょう。「記念切手額面販売」は毎回種類を増やしてます。OPPに入れて、シリーズと額面で見やすくしてるので人気商品になってます。
《スタンプショウヒロシマ2006》に投入した新商品も、勿論並べます。「オークションルーム11-12」の後ろの壁に、カバーのカラーコピーを200点+貼りました。全て@10000円以上のもので、オークションのカラーページに使える物を、最低値程度の値付けにしています。小判切手のボストーク4冊と共に、ヒロシマ帰りですが、まだまだ使える物も有るはずです。それ以外のバインダーの@物もきっちりメンテを入れてます。

「ルーム5」でも「壁」と「テーブル」で物も知識も売ってます。「ミステリー」のテーブルの後ろの壁を飾るのが、構成メンバー+αが真面目に作ったコレクション、リーフに値段を付ければ売り物になると言うレベルのオチャラケ物では有りません。フレームの設定は出来ませんが、JPSのビニールパネルを使った「ミニ切手展」。気まぐれ発想から、出品者へ声を掛けて、即実現まで約10日、出品者の名前を見れば「壁の華」と切って捨てるには勿体無い「本格的な作品」が並びます。尚、展示時間は、初日のパニックが収まった後の午後1時頃から6時前と二日目の10時から5時頃といたします。「ミステリー」の売り物は、得意分野の重品と知識です。継続メンバーも経験を積んで売れる物を売れる値段で並べてます。今回は新規の面子も登場しますし覗いて見て損は有りません。気が向けば何時でも構成メンバーに入れます。
知識の売り物も既に2件来ています。「とど仮面」中世古誠著の第三弾、「重量便使用例収集ー1-」、手彫・小判切手時代は2500円、「名古屋コレクターズクラブ幹事・イシシロ」さん経由で、「全日展’06出展作品 日本記号入り切手《菊》 後藤スキ雄名蒐別冊作品集5」3000円です。ご希望なら、送料実費で取り次ぎます。

弊社のオークション誌と当コラムに載せた、「見てない束物・スーパーパック」バザールの先行販売品・お一人1点限りが随分売れました。
(1)1次昭和A 型価29・5万 → 15000 制作36個 残8個、(8)現行 59個又は60個 合わせて 制作65個 →残6個。
その他も(2)1次昭和B、(5)産業・無透、(6)ゼロ無塔航空 も少なくなりました。最終的にはバザール・その後の即売で売り切るつもりですので、今だけの特別価格をお見逃し無くお求め下さい。