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2009年2月7日(土)

『速達3点』

今回のPA57の出品物の内、オークション誌には書きたいけど書けないテーマのお話を続けます。共通ワードは「速達」ですが、郵便制度上の、早く送るという目的を超えて語れる要素が有るものです。

まずはLot2649 二二六事件が絡んだ「速達」です。

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カバーと葉書が各1点、評価的にはカバーの、2種の検閲関係印、裏の小型「戒厳令ニ依リ開緘」表に大型「戒厳司令部査閲済」が押されている。この例が一般的というか、他に有るのか否かは知りません。見覚えがない使用例なので多分珍しいし、出品者の評価もこちらのウエートが重いのでしょう。でも、私的な好みでは、葉書の速達=濁点楠公の新改鹿8銭貼の東京の市内速達の文面に興味を引かれます。「拝啓 明二八・九日も引続き休業致し候に付御通知申上候 敬具」 二月二七日 東京府立第一中学校。戒厳令に拠る中学校の休校通知です。27日に出してその日に配達されてます。速達ここに在りの証明です。

検閲もなければ、文中に、叛乱云々の記載はなくても、正に二二六の速達そのもの、連れは、相当数出てるはずなので、この文面を手がかりに上手に探せば連れが見つかるかも知れないのです。

Lot3067 紫雲丸事故の付箋つきカバー

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国鉄戦後五大事故というのがあって、1951年の「桜木町事故」、1954年の「洞爺丸事故」、

1955年の「紫雲丸事故」、1962年の「三河島事故」、1963年の「鶴見事故」、いずれも死者が3桁を超えてます。郵趣的に直に絡むのは、「○○の事故・・・」又はもう少し固有名詞の少ない説明での遅延の詫び状の付箋つきのマテリアルです。日本絡みで有名なのは、洞爺丸、木犀号墜落、イタリアでのフィリピン航空墜落、よど号乗っ取りが良く知られてますし、何れも弊社のセールで数回は扱っており、いつもそこそこの値段で売れてます。クールにランク付けすれば、値段=「人気」は洞爺丸>よど号>木犀号>イタリアの並びです。このテーマは、国際的にも認知されていて、広い意味では、飛行試行の事故飛行中止や、川支延着や差出人戻し等の、正常に配達されなかった郵便物も含まれます。

ローカルの雑誌に発表はされていて、垂涎の的となりながら、現物が競の場に出て来ていなかったのが、今回の「紫雲丸事故カバー」そのものです。高松郵便局の事故から4日目の付箋付の通信事務書留速達、中には銀行宛の書留便、事故の悲惨さは次元が違うのですが、郵便物の取り扱いとしては完璧な措置が講じられてます。セールでもホットな競りになるでしょう。

3点目はLot3363 通信事務の第2種速達 京都中央郵便局の特殊部差出

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文面が強烈に面白く、「本日青ポストに投函されました・・、速達には切手が貼ってありませんでしたので、便宜当局で立替えて・・、追ってお電話を・・・」です。最近とんと見かけない、速達専用の青ポストですが、昭和28年には郵政も制度としての速達には強烈な責任感で仕事をしていたのでしょうか。

ちょっと嫌味を言うならば、料金不足の速達郵便物に「便宜立替て切手を貼って速達の扱いをするべし」は、郵便法には有り得ない規定だし、郵便約款(或いは郵便規則)にもその定めはないはずです。ただ、個人の郵便局員が、勝手に出来る仕事ではないので、地方郵政局か、中央局レベルの通達では有ったのかも知れません。実際、数回前の弊社のセールには、速達料金不足の郵便物に、郵便局が貼り足して、便宜配達し中身を渡して、封筒のみを取り戻して、差出人から料金を徴収した例があり、その根拠の法令も、確か地方郵政局の通達で出ていたことが確認できた実例も有るのです。ただ、これは郵便法の概念でならNGなので全国に適用される制度にはならなかったのか、いつの間にか沙汰闇に消えたのです。今回のマテリアルも流れとしては同じでしょうか。私はこういう話は好きなので、結構高い評価をするのですが、残念ながら反応してくれる人は少ないのです。実際、どういう使い方をするかは難しく、単に持ってないから集めるというレベルの人ならば、ちょっと料理に困るでしょう。結果を楽しみに待ちましょうか。

2009年1月31日(土)

『外信代引カバー・完全状態』

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第57回フロア・49回メールオークション誌は2月12日に発送します。今回もまた時間ギリギリまで編集作業を引っ張りましたが、それでもまだまだ次回への積み残しが出ています。かっちりした記事は必要ないのですが、アキュムレーション的なアルバムやストックブックで頂いていた物は、掲載記事を書くまでに相当な作業量と集中力を要するのです。グレードの高いものを黒台紙に発行順に並べてしまえば、1日200ロット以上の相当なスピードで書けますが、その準備作業に手間がかかるのです。記事の有る無しは全く無関係ですし、元よりグレード的に出品に適しないものが混じっている場合はどうしても後回しになるのです。次回あたりから更に取捨選択を厳しくせねばならないでしょう。オークショニアに出来る作業量には限りが有ってその範囲で運営しないと業として成立しませんから。

さて、今回のセールにはかなりの書き甲斐の有るものが出ています。私の編集のポリシーは、事実を有るが儘に書くことですが、記事を見た人が果たして分かってくれているのかなと思う場合も有るのです。ただ、矢鱈と珍品とか、現存何点という表現は主義として使いません。それは主観に属するし、自分で把握できてない情報も数多くあるに違いないという自制心からなのです。オークショニアは、マテリアルを提供すれば良い訳で、そのアイテムへの評価は買った人の責任で表現してくれればいいのです。切手展への作品にユニークと書いて、間違ってもそれは所有者が責を負うべきことですから。

Lot3093 菊10銭8枚貼書留オーストリア宛は、随分と書ける要素があるのです。オークション誌レベルなら、5行のディスクライブで必要十分な情報を書けるのですが、ここで思うままに詳しく書いて見ましょうか。この記事を書くに当たって、何時もながら「片山七三雄・Florian Eichhorn」両氏の多大なるご協力を得たことを特記して先を続けます。

2006年の夏だったと思います。誰からのメールか忘れたのですが、E-bayで面白い物が出て、その落札者は弊社に何時も結構面白い出品物を送ってくれる人だという情報でした。この時点では、出品物としての具体的な話でなく、コレクションとして残すつもりみたいかなニュアンスでした。ただ、画像を見て、その希少性は即座に分かったので、詳細のデータを突き詰めて見たのです。このケースになると聞ける相手は前述の2人に限られます。

マテリアルの解説に移ります。「菊切手10銭8枚貼書留代引(Kr.11.25=45円)墺宛小早川商会発 紫櫛YOKOHAMA30.5.13 柿色△REMBOURMENTシール貼」

Rembourmentはフランス語で「代金引換」の意味を持ち、このラベルはUPUの情報誌1907.10.1にて紹介されています。外信の代引の制度は始まりは1899.9.1で確定ですが、終わりは多分1940年1月あたりと思われます。現在はその制度は有りません。この時の対象国は欧州の14カ国と更に16カ国かそれ以上の植民地(独・仏・伊・蘭・と在トルコとモロッコ局)であり、金額の表示は相手国の通貨で表示され、外国為替のレートが適用されます。代引き料は邦貨で8円迄毎で8銭です。

該当のカバーの場合80銭の内訳は、基本料金20グラムまでが10銭・3倍重量で15~50グラムまでの追加が6銭X2=12銭、書留料10銭、代引料が8銭X6=48銭=合計80銭でぴったりです。代引額がオーストリアKrで11.25、この時のレートは1Kr≒4円なので45円、40円~48円の範囲で48銭の料金になるのです。封筒が21X16センチなので35~50グラムまで、差出しが小早川商会なので、45円相当の未使用の郵便切手を送ったと推定できます。完璧に辻褄は合うのです。2年前の情報交換ではこれにてケリ、縁があれば出品してくれるかなとの思いでそのままになってました。

その後気をつけて見てましたが、これに類する物が発表された情報には接してません。ただ、アイホン君から貰った情報では、他にドイツ宛が2点有る、但し貼り合わせは菊10銭2枚の20銭だけ、代引きラベルは貼って金額の表示もあるが、料金分の切手は貼付なし、

その他に、切手脱落のカバーの情報もかつて聞いた覚えがあるのです。ただ、完全状態で、料金のきっちりクリアできるのは、今回の出品物が初めてかもしれません。

2年も間が開いて、取りあえずは縁がなかったかなと思ってましたが、年末に突然送られて来ました。E-bayでの落札値は、定かではないのですが、数字を聞いた時点で「良い買い物だな」との印象が残ってます。このアイテムに関しては、小早川の名前は何のマイナスにはなりませんし、きっちり評価できる人が何人かはいるでしょう。結果を楽しみに待ちましょう。私が現時点で知り得た情報はこれが全てです。さあ、3月8日のフロアで首尾よく落札できた幸運な方は如何なる表現でこのマテリアルを料理するでしょうか。

2008年11月11日(火)

『オークション誌発送しました』 

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本日夕刻、何時もの大阪支店の集荷扱いで、11月29-30日のフロアPA56・12月2日締め切りのメールMA48を国内はゆうメール、海外は航空便の印刷物(一部地域はEMS)にて合計1930名に発送致しました。順調なら、今週金曜日頃のお届けになる予定です。
今回は、オークション誌は3冊で900グラム弱の分厚い冊子で届きます。弊社のフロアは流石に11月に2回目ということも有り、何時もよりロット数は少なく2540ロット、カタログも薄目です。にも拘らずの、ぶ厚さは、今回はスペシャルゲストの第1回=創刊号のオークションカタログを同封しているからなのです。「スター☆オークション」、ハイグレードの日本の航空郵趣のコレクション、516ロットは全てカバー・葉書類です。売りたては縁有って、弊社のフロアセールの2日目の午後1時スタートで、場所は大阪駅前第三ビルにて開催です。土曜日は昼過ぎから下見可能です。
ここでは表紙をお見せします。弊社の会員様には自動的に同封でお届けしますが、それ以外の方で興味をお持ちの方は
auction@jipp.jp
へお問い合わせ下さい。

2008年10月8日(水)

『文献出品』  

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JAPEX特別フロアセール、PA55は昨日、郵便事業株式会社大阪支店の集荷で発送しました。現状では特に遅延の要因がありませんので今週中のお届けになる予定です。
私の方は、当然ながら11月末のセールの編集の真っ只中、物量ともに良い物が来ています。まだ1500ロットしか書けてなく、想定ノルマの1/3ですが、入稿日の10月30日にはギリギリに間に合わせることが出来るでしょう。目玉はさておいて、昨今の風潮がオークションの出品にも色濃く現れて来ています。売り物が非常に多いし、売ることを前提にした出品が増えてます。勿論、その方向に導くべくお誘いしているからなのですが、オークションでも、プライベートのお話でも、連続しての売り物が有るのです。売り手としては早い者勝ちみたいな雰囲気です。
今回の出品で目立ったのが「文献」、それも良質の人気のある(或いは有った)ものが5人位から来ています。最低値は一任か、指定があってもずいぶん安く付いてます。オークションに出てきて、売れるものは決まっていて、カタログや雑誌は対象外で単行本が主流になるのです。だから5人から来れば否応なく同じものがダブります。市田さんの大作シリーズ、沢さんの小判切手、ウッドワードの翻訳本、いずれも3組重なってしまいました。名鑑も2組です。ここらは全てが私に一任なら、統一した値段を付けられるのですが、指定ありの人がいて、矢鱈と安い設定でくるのです。墨六が5000円、これはないと思うのですが、オークションなのでそのままの値段で出しました。一般的に同じものが同じ回に出た場合、入札も不便でしょう。このケースは、メールセールに関しては、Orビッド、どちらかを希望の入札で受け付けます。フロアセールでは条件の設定が複雑になるのでこの便宜は図れません。またメールでも単純に機械的に処理しますので結果としては有利不利が出てもクレームは厳禁です。
豪華本や名鑑は、郵趣家は物持ちが良いというか、随分と歩留まりが高いのでマーケットに戻って来ることが多いのです。それをこなす新規の需要がなければ値段は当然弱含みます。いい本が買いやすくていい時代なのですが。ちょっとした別格が、ぺプローの手彫り切手シート写真集・117葉です。これだけはフロアに出しました。確か3人ぐらいから頼まれていて、相場も教えているので、いい値段まで競るでしょう。知る人ぞ知る、オークションの文献出品の目玉になっているものも出ています。水谷行秀作品集、久野の機能実験、行徳さんの昔の本=郵便の種別と使用例、春日部郵趣の発光特集、ここらは墨六よりも高いことが有るのです。皆さんよくご存知だから。序でなので文献を買う場合のちょっとしたヒントをあげましょう。弊社では絶対に大丈夫なのですが、市田さんの竜切手と青一で、買ってはいけないものが有るのです。当初の正規販売品は問題なしですが、その後の著者取りか、予備のもので、写真が付いてない=青一は別冊の写真本無しが出回っています。事情の詳細は書きませんが、今の出品者もオークショニアも知らないのでしょうが、買った人は抜けた部分の補充が利かずに役に立たない悲劇に見舞われるので十分注意してください。弊社の場合は、写真の有る無しを絶対に書きますが、即売でも知らない者同志の取引は危険なので十分注意してください。オークションでも即売でも、知っていて教えずに売るのは詐欺に等しいので責任ある人はやらないとは思いますが、最近はそのケースもチラホラ見えて来ています。
出品募集のギリギリにやって来たのが、ちょっとしたリーフに貼ったコレクション。スコットアルバムなので出所はアメリカでしょうか。解説も要りません。文句なしのラストロット、スーパー・ゼネラル・ブローカー=●君(イニシャルは書けません。怒られるので)、2番札になれるかな?

2008年9月27日(土)

『改桜20銭リ』
17年前にサンケイホールで見つけ以来、いわば幻の存在でした。この程、内藤委員長初め関係者各位のご援助でJAPEX2008の会場にて、初めて公開の空間に提示致します。それに先立ち郵趣11月に1ページの紹介のスペースを頂いたのですが、書き飛ばしの下書きの際、思いのほか筆が走ってしまい、半分以上を割愛せざる得なくなりました。私のお遊びの雑文ならば、ぶった切っても構わないのですが、記事を書くに当たって、新発見のスイスの不足税切手の詳細に関して、井上正人氏、また編集全般で郵趣出版編集部三森正弘氏に多大なご援助を頂きました。編集の都合上カットした部分に大いに係わってきます。内容としてもこのタイミングで世に出したいテーマゆえ、私の個人的な趣味であり、また文としても推敲無しのラフ原稿でありますが、初稿をここに載せて合わせてお二人への感謝の気持ちとさせて頂きます。当ブログは郵趣11月号が発行されるまでの戯れのコラムとして、正式の雑誌が出た後は速やかに削除致します。

20銭リは物として末代まで残るでしょうが、郵趣11月号の2ページ+の原稿は一月経過で、正に幻と化すのです。今この瞬間だけのお楽しみだけなのです。

(校正前の原稿ゆえに、いつもに増しての誤字、脱字、重複記載有りますことお許し下さい。)

2008年8月12日(火)

『ポスパケット約款10条』
本日8月12日の夕方に、8月30-31日のPA54・9月2日締切りのMA47のオークション誌を郵便事業会社大阪支店の集荷で発送完了しました。大型の郵便物なので想定される配達日数は受け付けの翌日を起点にしての3日程度です。かなりの地域には今週の金・土あたりにはお届けできると思います。ただ、部数が500以上2000未満の差出なので郵便番号の2桁~5桁で区分して、束ねての差出を条件に、「ポスパケットの特割」料金が適用されます。そしてその条件には、そうでない場合に比較して「3日」程度の配達日の猶予が課せられています。即ち、配達の義務日付としては、ポスパケット約款10条で定められた条文の、「荷物の配達を行う日」に当てはめれば、かなり差出人に不利に計算して19日の火曜日がその日にあたります。ただ、普通はそこまで掛からないはずですし、大阪支店の集荷の、遅くとも翌日朝には新大阪局へのトラック便には乗ります。この件は実行後に電話を貰う約束になっています。そこで、郵便番号2桁で区分され、配達局側の集中局に振り分けられます。新大阪局に確認をしましたが、税金や株式、受験等の超大量郵便物が来ない時期なら、入ってきた当日か遅くとも翌日には次の段階へ動きます。基本的にはトラック便で、北海道等へは飛行機便の扱いです。配達局側の集中局で配達局別の区分が行われ、一日にかなりの便数での発送が行われます。この段階でも遅くとも翌日までには完了されるはずです。昨今の物流は基本的に夜から未明に動くので、夜中に入った物でも翌日配達のルートに乗るはずです。整理すれば、12日の火曜日集荷で、13日の朝に新大阪に入り、14日には先方の集中局、14日深夜から15日未明には配達局、15日又は16日が配達日になります。ただ、現在の郵便事業会社の人員配置と翌日配達義務郵便=エクスパック・ゆうパック・速達と再配達にマンパワーを食われており、「特割郵便」は優先度で劣後します。意図的に3日の遅延を狙うことはないのでしょうが、結果として、約款10条のギリギリの日付になることも有るのです。当ホームページで発送したとの情報が出て、普段は2日で来るのに今回は来なかったというのは論外で、4~5日は余裕を見てください。それで不利益を被らないような日程で発送してますから。
5月の発送時は深刻で、約款の義務の日付より更に遅れて届いたケースも有りました。ルートを追っても、どこの局もが自分のところでは遅延に心当たりがないとの返事でした。一束の5~6件がそうなので、束の状態で紛れていたらしいのですが、結論は出てません。ただ、実態としては配達完了ですから、101号の調査対象にはならず、更には約款には遅延による損害賠償の規定が無いとの理由で、賠償の請求も出せません。ここらは色々議論の余地も有るのですが、ここでは書ききれませんので取り敢えずは控えておきます。ただ、物流の流れの中での遅れと、人的なミスによる遅れとでは大分意味が違います。原因が判明すれば、具体的な要求も出せますし、それに基づき今回は、大阪支店の手を離れたことの確認を貰えるシステムになりました。収友に届いたのに自分には来ていない・・というクレームの電話は何の意味もないのでお控え下さい。暫く待ってくださいとしか言いようがないのです。ここで説明した流れをご理解の上、今週中に届いてないか、週を明けて届いた場合はご連絡頂ければ有り難いのです。

2008年6月25日(水)

『詐欺メールにご用心』 

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6月15日日曜日締切りの、私のヤフーオークションの出品物に関して、詐欺メールが送られています。今までにも何度も同じようなケースの報告を貰ってますが、一向に無くなりません。また、知的な犯罪と言うには余りに稚拙で、引っかかる人もいないとは思います。別掲のメールは3番札の方に送られたもので、当然ながら1番札=落札者とは何の問題もなく取引は完了しております。このアイテムの1・2・3番札の方とは何度も取引実績が有り、それ以外の普通のオークションでも良好な取引関係が続いています。
詐欺メールを送るにも、ヤフーからでは誰でもが簡単には出来ず、それ以前の取引でメールアドレスを知っていることが必須です。だから、詐欺メールを送った人物と送られた人は何らかの接点が有ったはずなのです。ただ、得られたデータで調べましたが私のデータでは詐欺師の特定は不可能でした。その人物のIDは女性名で登録され、「新規」で生きておりますが取引実績は残っておりません。これ以上は興味本位でメールを送って遊んでも生産的では有りませんので、同じような経験をされた方は、ただ只管無視してください。相手にしないのが正解でしょう。
このことを奇禍として6月27日発行の郵趣ウィークリー26号に、思いつきの広告を出しました。偶然にも、「木造船2銭の糊上印刷」がまとまって手に入っていたのです。昭和切手のぐちゃぐちゃのアキュムレーションを額面別に分けていて、たまたま見落とさずに出てきたのです。どのルートで買っていたのか今となっては分かりません。その他にも、ちょっとしたプルーフやエラーも見つけたのですが、その内オークションに出しましょう。
「木造船の糊上」は今すぐなら、ウィークリーを見てない方にもご注文いただけます。超特価の破格値ですが、予想外の出現だから安いのであって、書いているよりは状態も悪くないし、勿論詐欺では有りません。

2008年6月20日(金)

『竜100文2版Pos26』 

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突然、前触れも無く大きい荷物がやって来ました。5月末に会員さんになってくれた人からの出品です。分厚いバインダーにカバーが500点以上、でも出品記事は2行だけ・・。壬申の公用飛脚便、もう一点が竜100文12枚貼りカバー・・・。扱いは一切一任です。
詳しくは、次号の弊社のカタログをご覧頂くとして、以前からかなり気になっていた竜100文の製造面の疑問が一つ解決したように思えるのです。画像でお分かりのように、2版のPos9~35の12Bです。この並びなら、夢のブロック=18の腕落ち・25のあご無し・26の腐食漏れの大エラーも含みます。手彫専門カタログの使用済最大ブロック10も見事に更新です。これ以外の色んな要素はさて置いて、本題に入ります。
消印は岡山の最初の郵便印、差出の書込みが正月廿二日なので、総合的に判断すれば明治5年1月22日が差し出し日だと思えます。2版としてはかなりの初期使用ですし、刷りもシャープで濃青の初期印刷だと言えるでしょう。注目したのが、18の腕落ちでなく、26の頭髪です。どう見ても、濃くも淡くもない周りと同じ刷り色です。だから、「腐食漏れ」では有りません。でも、「頭髪加刻」とも思えません。直感で判断すれば、「腐食漏れ」の前の正常な状態か、加刻後に現れた瞬時の正常類似の何れかだと思えるのです。この件に関しては、市田左右一氏の名著「竜切手」に興味深い記述が有るので、ここに引用しておきます。

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見事なまでの断定調で、一つの可能性は否定されています。ただ、氏の表現ではその現物に触れる機会も無かったようなのです。市田氏の論文では、26の頭髪の状態に関しては、①腐食漏れ→「②一見完全状態」→③加刻での滲みに並べてます。ただ②は実物を示しての結論でなく、又聞き情報を推論でブッタ切ってます。客観的な証明手法としては些か弱みも有るのです。製造面での専門用語を錦の御旗の如く振りかざして論議の道を閉ざすのは如何なものでしょうか。私の考えは①完全状態→②「腐食漏れ」=破損→③「頭髪加刻」=滲みの順だと思うのです。
今回のマテリアルに接する前にも、際どい話が有ったのです。疑念は、Pos36の雷紋軽彫が有るはずの切手で、軽彫でない普通の印刷の初期と思えるアイテムに接した時に起きました。それ時は、面白いけど、そういう印刷の物も有るのかな・・以上には感じませんでした。一枚の単片のバラエティーから、シートの全体像を推し量るのは無理なのです。ただ、2~3年前に、達者な若いアメリカ人のブローカーが送ってきた切手には正直悩みました。Pos26(確かに)で、頭髪には滲みが全く無く、もしかしてとシゲシゲ見ても腐食漏れのそれとは印象が違うのです。彼は、当然、アワヨクバ「腐食漏れ」=未使用でカタログ値500万の期待をしていたと思います。ただ、定量作業のプレーティングは出来ても、経験が必須の厳しい視点での分類は無理なので、夢を含めて、腐食漏れか頭髪加刻かを聞いてきたのです。私の結論に対しては、何の異議も主張も有りませんでした。
確かに初期印刷の雰囲気の未使用でしたが、惜しむらくはマージンが弱かったような気がします。出品記事は、多分、腐食漏れ~加刻のポジションの完全状態?みたいな表現をしたと思います。状態故に売れるかどうか危惧したのですが、期待した人がきっちり落としてくれました。どういう評価をされたかは今現在は聞いてませんが。何れは「竜」の大コレクションの中で意見を表現してくれるでしょう。
あの時も識者と話したことなのですが、説得力の有る根拠は金井宏之氏蔵の100文2版の完全シートに見出せます。市田氏の本にも写真が添付されてますから、誰でも調べることが出来るのです。26は確かに「腐食漏れ」、そして36も明瞭な「軽彫」です。このステータスは同一シートに有るのです。ならば、36の状態完全な単片と同じシートの26はどんな感じなのでしょうか.順序を並べるならば36の完全状態の方が、腐食漏れ・軽彫よりは前でしょう。だから、36の完全状態のシートの26の頭髪もやはり完全だったと思うのですがその証明は現時点ではなされてません。
ここで今回のマテリアルを見てください。最所期使用ということは、初期印刷です。26の頭髪は完全です。そして、本当に偶然というか奇跡的に右下切手Pos35の右隣36の雷紋部分が残ってます。当然の如く、全く完全な状態です。もし、36もリタッチや洗浄がされたのなら、印刷が不完全になったあとで、完全な状態の物が出現する可能性も有るのです。ただ、その作業はされたという証拠は有りません。だから26と違って、こちらは時系列で並べれば、完全~淡いに並ぶはずです。26の頭髪は「完全」→所謂「腐食漏れ」→所謂「加刻」の並びでいいと思うのですが。もしこの考えが正しいとしても、「完全」が「腐食漏れ」より少ないか、同じ程度の希少性と判っても、値段は「腐食漏れ」に比例することにはならないでしょう。切手のバラエティーの値段は希少性よりも、ストーリーの面白さや派手さに拠ることが多いのです。
ここまで書いてきて、どうしても連想してしまうのが、200文の破損~所謂リタッチというお話です。この件での私見もあるのですが、これはデータを数多く並べて論証せねばなりません。オフレコの議論なら結構いいとこまで行けるのですが、ある種刷り込まれている知識をひっくり返すのは大変なエネルギーがいるのです。先駆者は推論で良いのですが後発の者は証拠を示して立証せねばなりませんから。だから、こちらは又いずれ。
因みに今回の「カバー」弊社の100回目のセールのラストロットにしましょうか。最低値もお手頃ににして・・・。

2008年6月7日(土)

『団扇の花』 

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フロアオークションの演台にいる者だけが見られる光景です。弊社の場合はスタート値をリストにして提供してますから、相当なスピードで進行してもフロアビッダーがロット番号をミスしてのビッドは殆ど起きません。これをやってないと、番号のみならず、値段の聞き取りミスも起こる恐れがあるのです。このシステムは海外の同業者がやっているのを見て、私がかなり早い時期から取り入れて、今や国内でも他社も含めて完全に定着しています。
オークションシーンでの、派手さや劇場的な面白さは場での競り合いなのですが、結果のデータをアナライズすればかなりの部分はメールの段階で決してます。目勘定での割合ですが、弊社の普通のフロアセールの場合は落札金額ベースではメール2対フロア1程度が平均的です。下見無しの人のメールビッドでも有る程度は勝負できることを目指して記事を書いてますから。
その時の状況にもよるのですが、人気の有る分野には必ずそこそこのメールビッドが入ってます。自分しか分からない超掘り出しのポイントはオークションでは極めて希な要素です。だから、場で手が挙がってメール相手に競る数は1~2人が殆どで、5人ぐらいから同時に札が挙がって、さしずめ『団扇の花』が満開になることは滅多に有りません。それに、私の手札にはメールの1・2番札の数字とビッドした人の名前が書いてあり、それと場で手を挙げた人の面子と値段を見れば、オークション誌を見ずとも何を競っていて誰が幾らぐらいで勝ちそうかも殆どの場合は判るのです。だからこそ、場を仕切ってのオークションが出来るのですが。
今丁度来月の郵趣の広告=PA53の落札結果速報を見てますが、出来た数字以外の裏情報をちょっと書いて見ましょうか。昨今のオークションの値段という物は、マテリアルに対する普遍的な評価でなく、ヒューマニックな要素、誰と誰が競って・・今回だけの値段・・のケースが結構有るのです。オークションは所詮は刹那の世界であって、参加者が一人抜けるか、ご新規さんが入るかで天と地ほどの差が出るのです。解説します。別のウインドウでデータを見てください。
1172 理屈ではこれ以上のものはないはずです。希少性、地域、日付、このケースでは欧文の要求はされません。NAGANOの欧文櫛は無理ですから。でも、戦後の記念が100万クラスでも驚きのニュースではない風潮に驚きます。
1175 数字としては予想の範囲内。最低値15万ですが、80万以上で5人のメールが有りました。葉書と封書は同一料金、存在数は1対100、ただこのケースの場合はカバーでもほぼ同じ評価でしょう。85円の第5の印刷物を是非扱って見たいのですが。
2430 『団扇の花』が5枚は有りました。誰もが同じ考えで、派手さと希少性が乃木のキズを評価の向こうに追いやるのです。以前売ったペア貼の完全品が70~80万だったかと思います。あの時は随分強気の最低値と思ったのですが、今回の結果を見ればコンディションに我慢して希少性に惚れ込める人の数に多さに認識を新たに出来ました。
3098 表紙に持ってきた意味を理解してくれた人が少なくとも2人以上はいたのです。松田の高額10銭・20銭・30銭の未使用のP11の少なさを金額に置き換えて認めて貰えたのはちょっと嬉しい驚きでした。
3147 表面は本当に綺麗です。色フレッシュ、ウエルセンター、目打完全、でもリガム、これを「NH 極美」と書いてヤフーに出すのは詐欺ですが、リガムと書いてもこんな値段になるのです。勝った人も負けた人もこの数字なら納得でしょう。
3629 理屈的には抜群に珍しいものでしょう。ただ消印がやや弱い。落ちた値段の5倍以上のメールビッドが入っていたのですが・・。入れてた人は拍子抜けかも。
3709 何ともはや・・としか言いようの無い値段です。プライベートで値付けするなら20万以上にはなりえません。ルックス的には合格なので後は誰と誰が競るかだけ。値段を切ってない人と強気で降りない人がぶつかっただけ。出品者もオークションを良くご存知だし理解力が有る人なので、率直に喜んでくれるでしょう。記憶からも記録からも消しておきたいデータです。
3847 棟方の直筆は、例の特徴のある汚い筆書きが結構残っています。私の売値なら2~3万でしょうか。但し、この人の場合は木版の版画は別格なのです。展示会の案内の印刷葉書や文字だけの葉書なら一桁は値段が下がります。
3917 直感で付けた最低値ですが、メールも結構入ったし、フロアにもその分野の人が数人来てくれてました。小判のプルーフなどと違って、昔はそこそこ見かけたという話を聞きました。今回程度の値段が相場なのでしょう。
4084・4089 型録値を見て下さい。フレッシュという以外に製造面のバラエティーの手変わりの要素は皆無です。メールで強気に入れていて、更にわざわざ、たまたま場に出てきて、しかももう一人の滅茶値で入れてる人のメールビッドに負けているのが許せずに場で手を挙げて落とし切った故の値段です。この値段の1/3なら喜んで売りますけど。この調子が続くなら手彫の未来は明るいのですが。一連の桜のVFの出品者、随分高い値段で買ってた人ですが、今回は報われたと思います。オークションでは「2人いれば」この値段になるです。「一人いる」のは結構多いのですが、二人目が中々難儀なのです。
4098 直近の他社のセールの上耳付の3連が200万、下耳付の3連も多分これっきりで終わりのはず。メールビッドは最低値120万に対して、200万と210万のキッチリ2本だけ。情報は行き渡っているしグロスの金額故にアワヨクバや抜け目狙いのビッドは皆無です。ただ、1枚札が抜けたとしてスタートが120だったとしても、落ちる値段は紛れずに200か210か220のどれかでしょう。皆さん賢すぎるのです。

2008年6月3日(火)

『オークション終了』
第53回フロア・第46回メールセールは本日までに無事終了しました。既にUPしております落札結果速報をご覧下さい。フロアセールにおいては、演台から見ているとロットナンバーを読み上げた瞬間に団扇=パドルの花が5~6本開いたものも見受けられ、随分賑やかな競りになりました。印象としては競るものは競って、一桁伸びるし、単片の使用済では安く付けても見向きもされない分野もあるようです。ここらは、編集の時点で神経を研ぎ澄まして、取捨選択をせねばなりません。それがオークショニアの役割ですから。
今回はオークション誌の発送で、想像外のトラブルが発生、そのまま放置すれば次回も起こりかねない深刻な状況故に、何らかの措置を講じます。一件はイスラエル宛のEMSが不在で持ち帰られそのまま配達されず。結果、期日までに受取人には届かない。もうひとつは、国内の配達遅延。5月の16日の午後5時過ぎに、郵便事業株式会社・大阪支店の集荷で発送、ポスパケット約款10条(ゆうメール=旧冊子小包の特割)の荷物の配達日数の義務的配達完了の日時は22日の木曜日、この日に着かねば契約違反になるはず。ゆうメールの特割の条件の一つは郵便番号の5桁又は3桁での束ねての差しだし。ところが今回は、340-00で出した7件が早くて24日の土曜日、遅ければ26日の月曜日の配達。具体的には草加局扱いのものが該当する。それ以外にも、遅延の問い合わせが数十件有り、埼玉、千葉、神奈川、北海道が多かった。ゆうメールの配達の流れは、大阪支店で集荷、持ち帰って束状態で区分して、新大阪支店を経て、各地の中継局へ行く。草加局を含めた33・・・、34・・・は埼玉新都心局が担当になる。ゆうメール等の大型郵便物は通常の送達想定日数が約3日、プラス特割の遅延承諾が3日加算される。現在の日本郵便=郵便所業株式会社の考えは、只管に「打倒クロネコ!」だから、原則翌日配達が義務的に課されている、エクスパック・ゆうパック・速達に人手を割いている。料金も割り引いている故に送達日数がこれらに劣後する「ゆうメールの特割」が後回しというのは分かるし、それを承知で使っている。それでも十二分に余裕を見ているはずの、請負契約の一部を履行できないというのは事業者として有るまじきこと。遅延の発生する可能性は、大阪支店、新大阪支店、さいたま新都心支店、草加支店の4箇所に有る。この内の草加局での可能性は極めて薄い。末端の局にまで来た郵便物は次々に処理するのが一番楽なはず。遅らせるメリットは何も無い。
電話での問い合わせの段階では、さいたま新都心と草加はこの日付での理由の有る遅れは発生していない=天候異変や事故発生、税金、株式、受験等の大量郵便物による業務遅延も無かったという。大阪支店と新大阪支店は今だ返事無し。普通便でしかも遅れたとはいえ、配達完了郵便物の為、101号での調査要求は使えない。放置すれば次回以降も恒常的に発生する可能性がある為、然るべきルートへ調査要請を出すことになるでしょう。
もう一件の年初からの「オークションのルール」に基づく懸案が、この程明瞭な結論を得ました。今回で無い既に終わっているオークションへの出品物に関してだが、オークション誌を発送直後に出品者から、その一部を取り消しにしたいとの申し入れが有り、電話でのやり取りでそれを拒否、その後不測の事態を避ける為に要求の有った物も含めて全品を取り下げ、要求者を除名にして以降の出品・入札の利用も拒否する通告をした。オークション誌の規定にも、「規定に記していない運営上の判断はオークショニアの裁定による」。更にはこの出品者には、当然ながら発行の数週間前に掲載原稿を送っており一定の期日内に返事がないことで、異議が無いと判断していた。相手方=原告の要求は、不当に出品を取り消され、更に除名されたことへの損害賠償が10万円、拡張しての要求が、この件をブログに書かれたことに関連しての損害賠償が10万円だった。相手方の主張の根拠は、オークションの出品物に対する所有権は出品者に有り、落札者が決定するまではその権利は絶対であり、売る・売らないも出品者が決定できるというものだった。これを解釈すれば、入札値を出品者が聞いて、それで売るか売らないかの判断を委ねるという、かつてどこかで噂になった変てこな出品者の跳梁跋扈を許すことになり当然ながら受け入れるわけには行かないのである。
裁判での論争は唯一、法に則してどちらに理があるかか否かを裁判官に判断を委ねるということである。私の主張は、オークションの起源が紀元前のバビロンの奴隷市から・・説き起こして相当の頁数を費やしてルールの詳細を書いたが、裁判での判断の元になる条文は、商法551条・552条の問屋(といや)取引に収斂し、その内の有償委任取引を委任者の一方的な申し入れで解除できないということだった。ここらの詳細は、あまりに長くなるので別の機会に譲りたいが、5月28日付けの特別送達で送られてきた判決文は、「原告の要求を棄却する。訴訟費用は原告の負担にする」。私が、最初に要求したそのままの主張が一文字も違えずに認められた。原告は2回目の口頭弁論から出席せず、2度の欠席が続けば休止満了=訴訟の取り下げになるのだが、私としては裁判長の判断が欲しいが為に、結審しての判決文を書いて貰った。この裁判は第一審が、某簡易裁判所なので、控訴するなら大阪地方裁判所の某支部、上告は最高裁になる。その選択は敗訴した原告によるので期日が来るまではどうなるのかは分からない。今回の判決理由は基本j的に、入り口の段階での原告の主張に理由が無いとの判断で、私が望んだ商法の551・552条には触れられておらず、その意味では少し肩すかしかな。オークションのシステム論に関わることなので、より詳細な報告は場所を改めてきっちり検証したいと思っている。「オークション」の括りでも、裁判所の不動産の競売やヤフーのオークションとは似て非なるもの。関わる法律=商法も違うのでここらも含めて最高裁まで行って、確定の判例を得たいという気持ちも無くは無いので・・。