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2010年8月11日(水)

行徳国宏氏著の最新作

  (262KB)

『戦後の郵政資料 第6巻』

“戦後の郵便エンタイヤと消印”
総ページ189頁

2500円+送料300円=2800円

2010年8月18日(水)発売開始

ジャパン・スタンプ 商会 会員様は代金後払いにて、ご注文下さい。
店頭及びバザールにても販売いたします。

2010年6月9日(水)

『スタンプショウ広島 残品即売』

6月3日(木)にUPしておりますリストの残品を先着順で販売いたします。送料サービス
メールにて在庫確認の上、お申込下さい。

2010年6月3日(木)

『引き続いてのスタンプショウ広島』その2

 ①(2.2MB) ②2.3(MB) ③(2.1MB) ④(2.1MB)⑤(2.0MB)⑥(1.1MB)

ロットNo.
記事
金額
1
竜1銭田型
20万
2
20銭KG徳島
売れました
3
N1B1/K敦賀
売れました
4
藤澤不統一
売れました
5
ダブルリング
1.5万
6
レ 7枚プロペラ
売れました
7
小型ゴルフボール
1.5万
8
宮原検査済
売れました
9
ソ NAGASAKI
1.2万
10
房 NAGASAKI
売れました
11
和紙黄2銭 KG宇嶋
4万
12
中間 岩代福嶋
2万
13
15銭ロ SHIP
2万
14
ソ 白抜イウ16
2万
15
粗い目打 SHIP
1万
16
イチ4号
売れました
17
藁12田型
売れました
18
イカ27号
1.5万
19
イカ16号 未確認局
売れました
20
B62
1万
21
6銭 未納
1.5万
22
4枚プロペラ
売れました
23
札幌ボタ
3万
24
50銭 不足
1.3万
25
中型REGISTERED
売れました
26
東京一ノ関間
1万
27
3銭 MEIJI ヨコハマ
売れました
28
8角仏船内印
売れました
29
SEOUL
1.2万
30
東京神戸間
1.2万
31
東京大蔵省
売れました
32
20㎜ HAKODATE
売れました
33
25銭両耳付
4万
34
1.5銭 西陣
1.5万
35
1.5銭切手帳 極美
売れました
36
MOJI
2.5万
37
樺太鵜城
売れました
38
支字4銭 CHEFOO
売れました
39
船場
売れました
40
海馬島
売れました
41
ノダサン
1.2万
42
大泊本町出張所
売れました
43
コルサコフ
1.5万
44
25銭 未納
3.5万
45
YOKOHAMA
売れました
46
菊5円 NH
15万
47
7B コーナー
1.2万
48
WOOCHANG
売れました
49
TAIYA
売れました
50
15銭田型
4万
51
清国天津
1万
52
変則目打ち
売れました
53
船場
売れました
54
10円 LH 少ヤケ
5万
55
豊原
売れました
56
極初期使用
売れました
57
静岡
売れました
58
余計な目打
売れました
59
支大白2銭
1.2万
60
ニイガタ十日町
3万
61
朝鮮戦後使用
2万
62
千島内保
2万
63
極厚紙
売れました
64
裏写り
2万
65
E→6
売れました
66
富山福野
1万
67
青櫛KOBE
売れました
68
廣島西 2段書き
1.2万
69
ナラ西大寺
1.5万
70
銘付 NH
12万
71
イワテ花巻温泉
1万
72
カガワ豊濱
1.5万
73
右書 機械
売れました
74
機械TOKYO
2.5万
75
YAMAGATADORI
売れました
76
機械 本郷
売れました
77
D欄 大阪
売れました
78
シガ瀬田
1.5万
79
9.5銭 田型
売れました
80
神戸―マルセイユ
2万
81
16.5銭 6B
2万
82
18銭銘付き3連
1.5万
83
和文機械
1万
84
100円加刷
20万
85
久米島 使用済
売れました
86
SHANGHAI-MARU
4.5万
87
キ半銭シート
40万
88
UPU特印
2万
89
白抜き サカイ
20万
90
半銭ハ加貼り
2万
91
馬関改済
3.5万
92
10銭ハ貼仏宛
12万
93
白抜 タ 絵入封筒
2万
94
片銘含む7枚貼
売れました
95
無声印+KB1箱館
売れました
96
片銘付き貼
売れました
97
4銭封皮 書留
売れました
98
旧小判3種貼
売れました
99
4銭ペア貼
売れました
100
NAGASAKI
5.5万
101
京都ボタ 独宛
売れました
102
旧小判4種貼 布告
売れました
103
20㍉TOKIO
売れました
104
OS/T 12.5CTMS T
売れました
105
N3B3長浜
売れました
106
藁11L 片銘付
売れました
107
KB2→丸一 サドル
売れました
108
朝鮮仁川
売れました
109
U小2銭+大白
売れました
110
小判封皮に加貼
2万
111
ブリンヂッシ書留
売れました
112
新小判20銭小包
2万
113
無加刷菊5厘
売れました
114
西軍第壱
7.5万
115
西軍第弐
7.5万
116
西軍第参
7.5万
117
10年特印
8万
118
関釜間船内第一
売れました
119
関釜間船内第二
3万
120
ローラー大阪
6万
121
SANDERS
1万
122
電報受取書
3万
123
UPU3種 穿孔
売れました
124
CHEEFOO
売れました
125
CHANGSHA
3.5万
126
大白1銭10枚貼
売れました
127
大白貼書留
売れました
128
大白貼葉書の書留
売れました
129
C欄樺太
1.2万
130
独切手貼 独船内印
4万
131
ANTUNG 安東県
2.5万
132
4倍重量 穿孔
2.5万
133
旧毛11種貼
3.5万
134
紫内金剛
1.5万
135
カール・ルイス
2万
136
NAGOYA 航空書留
売れました
137
1.4円貼 航空
2.5万
138
新毛軍事貼
4万
139
大連中央1 分室
売れました
140
OTARU
売れました
141
訴訟書類
売れました
142
乃木2銭貼 九龍
売れました
143
GECENSUREERD
売れました
144
14銭他貼 標語消
3万
145
DE欄文字入
売れました
146
灰勅貼 検閲済
売れました
147
17銭貼満州宛書留
2.5万
148
3昭5銭貼農産種子
売れました
149
暫定10円
10万
150
暫定2種貼
12万
151
2昭3銭 収入印紙
8.5万
152
台湾数字 LDC
2.5万
153
1.2円封緘 書留
売れました
154
螺鈿10円縦 14枚貼
2.5万
155
12年用年賀機械
1.5万
156
種子便 機械消
売れました
157
ワカヤマ 大島
2万
158
アキタ十文字
売れました
159
旧藤 機械東京中央
売れました
160
旧藤 風景富士山頂
売れました
161
アキタ本荘駅前
売れました
162
試行ローラー富山
1万
163
速達 欧+和文ローラー
売れました
164
第4地帯航空印刷物41円
売れました
165
日韓通信合同 丸二
1.8万
166
飛行試行3銭 東京
売れました
167
ポナペ軍用
1万
168
皇太子帰朝FDC
5万
169
大正銀婚 FDC
売れました
170
欧文15回赤十字会議
売れました
171
欧機械TOKYO
売れました
172
欧機械 TOKYO
3.5万
173
KAMAKURA-MARU
売れました
174
国立新高20銭
売れました
175
紅枠半銭ハ 極美
30万
176
紅枠1銭ロ 東京ボタ
売れました
177
脇無半銭タ 半銭加貼
3万
178
大阪ボタ
2.5万
179
下げ紙付
売れました
180
高崎白抜十字
1.5万
181
高松ボタ
売れました
182
尾道ボタ
5万
183
丸亀ボタ
売れました
184
周防廣瀬 紛来
売れました
185
多度津ボタ
売れました
186
佐賀ボタ
売れました
187
奈良ボタ
売れました
188
仙台ボタ 英文宛名
1万
189
両面密着両面使用済
4万
190
シナノ浅間44
売れました
191
変型本郷 5通
売れました
192
封皮1.2円 青色櫛
売れました
193
YOKOHAMA櫛団子
売れました
194
逓信省検閲第二
5万
195
1次普通1YEN 船内印
3万
196
YO SHIP 書信館印
売れました
197
軍事 TONGKU
2万
198
KEIGEN
売れました
199
東京府約束郵便
3万
200
電報受取証
売れました

2010年6月2日(水)

『スタンプショウ=ヒロシマ ’10 ドラフト ルール説明』

 (1854KB)

今年も6月5日(土)に、広島県立産業会館西館に弊社がブースを出展、会場にて別項の通り、日本関連の郵趣品、200点を「ドラフトシステム」にて販売いたします。

販売は、直接会場にご来場の方に限ります。当日の10時10分頃からエントリーを受付、お渡しする用紙にてご希望品を「指名」していただきます。

まず、エントリーの際に、抽選機で「記号の玉」を引いていただきます。「あ~ん」がガラガラに入っています。同時にエントリーのお申込用紙を、一つの記号に対し1~10の番号入り(ご希望によりそれ以上も可)をお渡しします。展示しております200点の商品の内、ご希望の物を、優先順位の高い物から若い番号にご記入下さい。投票締め切りは12時45分になります。

投票を開き、各ロットごとに集計します。投票がお一人の場合は、無競争でその方にお買い求めいただけます。投票の順位(番号)は無関係です。もし、特定のロットに複数の投票が入った場合は、①投票用紙の番号が若い方を優先します。1>2>3・・・>10になります。②同じ順位で複数の札が重複した場合は、若い記号が優先です。あ>い>ん・・・・>A・・・>Zになります。

優先順位は番号が優先されますので、記号に拘らず1位での投票は強力です。「あ」を引いた方の1位は100%のパワーですが、「あ」の2位よりも、「ん」の1位の方が強いのです。抽選に左右される記号の順の強弱よりも、会場に来られた方が等しく得られる、投票権の順番の行使の選択が重要です。

ご自分が引いた記号と、参加者の顔ぶれを賢明に読んで、効率よく投票して下さい。今回の提供品の状態は概ね良好ですが、10時~12時45分まで下見可能です。「先着順でない、知力を行使できる即売」ですから、お越しいただければ、かなりの確率でご希望品がお求めいただけるはずです。

ジャパン・スタンプ商会会員様は、現品先渡し、口座通し、後日送金にて結構です。

200点の画像、簡単な説明は、6月2・3・4日の当ブログでご覧いただけます。

2010年5月19日(水)

『iPad』
数日前の新聞に、アメリカからEMSで送らせた、iPadが、受取人には封筒と外装だけで到着し、機械本体が抜かれていたというニュースが出ていました。EMSでは日本の場合、保険を掛けない場合でも、一般的には2万円は補償されます。ただ、郵便物自体は届いての、中身抜き取りなので、後のトラブルを避けるために、受け取った時点で開封せずに局員に提示するのが肝要です。局への持参は無用で、電話一本で課長代理さんか、総務主任さんが即座に来てくれるはずです。アメリカからのEMSの事故は、弊社でも水濡れの被害を受けたことがあり、航空機での水蒸気のせいということで、2万円の補償を受けました。高い保険を掛けていたり、より高額の補償となると、原則現品も戻されないし、中々大変な手続きになりますが、最低額の場合は普通はスムーズに通ります。
逆のケースも有るのです。ロシアから売り込みのメールが来て、値段を交渉して合意、先方からのオファーなので、当然商品は先に来ます。値段は異存は無い、ただ、どのように送金するかが問題なのです。この場合は、原則先方の希望通りにやりますが、この時はUS$のキャッシュがリクエストでした。当然航空書留で送ったのですが、封筒は届いたけれど、現金が入っていない、のクレームです。封筒が届けば、相手がロシアなら、事故調査も無理でしょう。イギリスですら書留亡失で調査請求をして最終の返事が来ず、最低額の補償になったことも有りました。ロシアのケースは、兎も角、その封筒を返送させましたが、変に開けた跡は全く無い、受取人が嘘を付いてなければ、正にキャッシュだけが見事に抜かれてしまったのです。結局この時は、2度払いで、再送金を銀行を通してしたのですが、銀行もT/Tの受け付けはしてくれるのですが、送金人による、リスクの同意、事故が起きても責任を取れない旨の通告を受けました。金額が大きければ、L/Cなり、商社を通すなりの手段も有るのですが、切手の商売ではそれは実際的では有りません。この時に買ったのは、支那字を中心の菊の消印のロット、CHEFOOのローラーとかの使える物も有りました。今度の広島の催事に出しますが、果たして2度払いの元がとれるのでしょうか。結構、面白いものを持っている相手なのですが、確実な送金手段が無く、一方的にこちらがリスクを負っては商売が続けられないのです。
海外相手となると、日本国内での取引では起こりえないトラブルが多発します。パナマにオークション誌を送ったのですが、航空便では1ヶ月で届きません。EMSは取り扱いが無く、FEDEXは3日で届くのですが、1万円以上のコストが掛かります。WEBでの情報のやり取りで、ビッドを受けるまでは出来るのですが、落札した場合の送品の手段がないのです。パナマ相手には、FEDEXはドキュメントしか受けません。郵便局も運が良ければ、その内着くでしょうのレベル。保険を掛けても、的確に補償されるとは限りません。実際問題、アマチュアの小規模ビジネスは無理なのです。 もう随分前のことになるのですが、郵政弘済会が東京海上火災とタイアップして、記録扱いの外郵に対して、通関の際の金額とは無関係で、差出人の申し出た金額に対して、1万円当たり60円の料率で保険を受けていたことが有ったのです。事故が起きたことが書類で確認できれば補償の対象になりました。亡失でなく、抜き取りとか、破損の場合は難しいのですが、郵便事故のリスクヘッジを引き受けてくれるという事実で一定の安心感が有りました。ただ、EMSの登場=1万円に対して@20円という保険料率が普及すれば勝負にならず、何時しかこのサービスは消えました。
弊社の場合は、イスラエルへ結構高額な送品があるのです。でも、彼の地の場合、切手の輸入には30%の関税が掛かります。税関への告知書に書けば、これがまともに取られます。受取人が同意すれば、幾ら税金を払うかは、こちらとしては関しないのですが、相手は当然高額の税金を嫌います。但し送品者としてはリスクを除去する必要が有るのです。数年前までは、EMSのデコ=declareを最小にして、それとは無関係の保険を掛けるという便法・・・、例えば鑑定依頼を受けた物が偽物だった・・・、実際の価値はゼロ、但し返品の義務を先方の申し出の金額で掛ける・・・みたいな理屈を口頭で言えば、然るべき部署に確認を取って、郵便局は受けてくれたのです。保険の書類は、郵便局に留まり、それを外した書類を基に税関で通関がされるので、申告額と保険の申し出額が一致しなくても、少なくとも引受の時点では通用したのです。郵政弘済会の保険が正にその精神でしたから。
でも、通関に関する手続きが厳格化され、20万円以上の輸出入には書類が要るようになってからは、この理屈は通りません。随分、大阪国際支店とかとやり取りをしましたが、通関の事務取り扱い規定をどう読んでも、便法が見つからないのが実情です。個々に、損保会社と交渉して、差し出した郵便物が亡失、破損の場合は、慰謝料を貰うというみたいな視点での保険を探すしかないのです。海外のディーラー向けには、ロイズを使った、その手の保険はあるのですが、日本の場合は聞いていません。結局、イスラエルの場合は、EMSの補償限度2万円で送るしかないのです。結構スリルが有りますが。
別件でも、思わぬ困難に見舞われます。パキスタンから、20年間続くストーカー攻撃、日本のビッグなコレクションがある。ホテルを用意するから、カラチに来てくれ・・・。何度、コピーを送れ、と言っても、2~3点の現行外信のSCANしか来ないのです。先方の一覧表の番号が正しければ、数千万のボリュームだし、相手はそれなりのステータスの郵趣家らしいのですが、どうにも相性が合いません。達者な人を推薦しても話は進まず、何度もこちらに同じ内容のオファーが来るのです。
トルコから突然書留が来ました。トルコリラ=TRYで1600、邦貨で10万円ぐらいの現金とWant Listが入っていて、普通の使用済みの1種1枚の大量の注文です。今年が、「トルコに於ける日本年」だとかで、その際に日本切手のコレクションを作る為に必要な物を買いたいということです。SAKURAの番号で来て、掛け率50%なら喜んで売ることが可能です。ただ、問題が有って、TRYのお札をどうやって日本円に換えるかです。しかも、1000と500。かつてやった取引で、かなりの金額のスイスフランを1000Fr.札で貰ったことが有りました。東京銀行とシティーバンクに持ち込みましたが、ケンモホロロ、S.Fr100でも、両替は困難、1000では相手にされません。昨今は、金券屋でも外貨が合法的に扱えるようになり、少しはましでしょうが、TRYでしかも1000は現金化できる可能性は薄いでしょう。取り敢えずは、返送して、US$か£かユーロのお札か、銀行送金して欲しいのリクエストを出しました。果たしてどうなるのでしょうか。
こちらの尺度に有った作業なら、損得のベースを除いても、幾ら手間が掛かってもやりますが、社会的に見て先方の期待と、日本における現実がマッチしていないケースを滞りなく処理するのは大変なエネルギーが要るのです。返事は全て英語が必須ですし、時間が有り余っている状況では有りませんから。海外の、恐らくはかなりのレベルのコレクター=切手展に出品するマテリアルが欲しいという人がオークションのメンバーに入って来て、驚きの高いビッドをすることも有りますが、全ての記事を英語で訳せ、状態を詳しく説明せよ、みたいな要求も有るのです。このケースは、無条件で断ります。弊社のオークションは、自己責任だし、日本語の説明が滞りなく理解でき、規定を遵守することが参加の条件なのですから。これは、日本国内からのビッドでも同様、自分は高額品を買う上客だから、特段の配慮をせよ・・というのは全く通用しない話なのです。この種の要求は、ストレートに除名への道に通じているのです。無論警告はするのですが。

2010年5月15日(土)

『JRコンテナ』
今回のオークション誌は、5月13日(木)の夕方、郵便事業株式会社・大阪支店の集荷で発送しました。本日(土)の時点で、ボツボツ到着の連絡が入っています。木曜の夕方の集荷で深夜に新大阪に入り、各地の中継局に流れます。「ゆうメール」の特割で法的な根拠は『ポスパケット約款』になります。義務的な規定としては、引受日の翌日を起点として、日曜・祝日を除いて3日以内=木曜の場合は翌月曜日、但し、大量差出し、料金割引の特割なので、更に3日の遅延猶予が要求されます。約款の遅延承諾を文字通りに読めば、20日の木曜日が、義務的な配達日になります。ただ、これは相当な余裕を見ての規定であり、株式・受験・税金等の大量郵便物の時期にぶつからない限り、木曜出なら、普通のペースで流れれば土曜日配達が普通です。実際の流れで、中継支店から配達支店に真夜中か早朝に入れば、その日の配達に回ります。配達支店で無意味に留まることは有り得ません。また、通常の中継支店でも留まることは有りません。
私の経験では、超大規模支店の「銀座」が一番の問題で、複合要因で遅れてます。ここが絡む地域の場合、かなりの運次第になってしまうのです。クレームを付けても無意味で、弊社の力ではどうにもなりません。ただ、より深刻なケースが数回前の発送で判明したのです。北海道宛のオークション誌が、例外なく遅れました。正に、1週間経過の、配達義務日の時点で、例外なく、全面的に届いていませんでした。新大阪支店の課長に、かなり際どい聞き方をして、事態が明瞭になりました。何時が起点か分かりませんが、北海道宛の「特割」は、航空機でなく、『JRコンテナ』による貨物輸送になったのです。
大阪支店→新大阪支店→JR大阪駅→札幌駅→札幌中央支店・・の流れです。そしてJRコンテナは2日に1便の運行、到着所要時間1日半・・ということです。大阪発のタイムスケジュールにもよりますが、北海道の配達局に入るまでに、4~5日が当たり前のこととして掛かります。それにプラスしての個別の要因が絡めば、正に運が良くて、配達義務日に着くかどうかの状況です。これが分かれば、北海道には「ゆうメール・特割」は使えません。だから、コスト云々でなく、北海道宛は特割外しの、一般のゆうメール、切手貼付=1キロまでで340円で出しています。このやり方なら、遅延承諾が非該当なので、郵政当局もJRコンテナは使いません。必然的に、デーリーの航空便での新千歳入りになるのです。暴風雨や雪での飛行機が遅れなければ、本州並みに着くはずです。分かっていれば色んな対策も取れるのですが、偶然性に頼る訳には行きません。
でも、今回の最速配達情報にはちょっとびっくり、木曜日のPM5時集荷で、金曜日の午後に着いているケースが有ったのです。以前、不着事故があったために、今回はEMSで出した「上海」宛、トレースを掛けたら配達済みになっていました。当日の便に間に合って、現地でもルート的に上手く流れたのでしょう。今の日本郵政では望むべくも無い現象です。海外との取引は本当にいろんなことが有るのです。ここ数ヶ月の問合せやディールでも、相手国はパナマ・インド・パキスタン・ロシア・トルコ・イスラエル・アメリカ・ドイツ・・それも個別の返事がいるのです。結構な作業量になってます。面白くも有るのですが・・。

2010年5月13日(木)

『鑑定委員会』
当ブログに3月2日に、南方占領地の「アンボン郵便局長」のカバーがRPSLの鑑定に「真正品」として通った旨を書きました。ところが、3月4日付で、意外なE-メールがやってきました。
Certificate203231は、正しくなく、結論としては、FAKEであるので、もし現物を送り返してくれれば、別の鑑定書を「無料」で発行するというものです。メールでの連絡であり、RPSLを騙った可能性もあり得ます。ただ、総合的に判断すれば、当ブログを見た誰かが、RPSLの鑑定委員会に影響力を行使して、現品を再確認するのでなく、活字上の情報のみで、違う結論を導き出したということでしょうか。それにしても、オリジナルの鑑定書の発行日は2009年8月19日、半年以上経過しての、客観的な説得力のあるデータも示さないオファーというのは、いかがなものでしょうか。物の真偽という以前に、世界に冠たる「鑑定委員会」の扱いとしては常識に欠けるように思うのです。
このカバーの場合は、元から商品として使うつもりは全く無く、参考の為に持ちたかったものなので、買った時と同じ状態で金庫に入れてます。でも、一般的には6ヶ月経ってのメール一本での訂正連絡というものはマナーとしては納得できる物ではありません。所有者が移動していても何の不思議もないのですから。この件は、私一人で解決できるし、これ以上のアクションを起こすつもりは有りません。でも、別件は深刻です。
昨今継続中の話題は、ヤフー・オークションを舞台にした、主として手彫の大珍品の連続しての出現なのです。具体例の列挙は避けますが、有れば良いなと思うレベルの珍品が、「父の収集品」として、「若い女性」の名前で継続・反復して出品されています。100万円レベルでの落札が、うろ覚えのものだけでも二桁になっていると思います。
全てが、誰も過去に見たことが無く、如何なる文献にも記録が無い、それでいて膨大な蔵出しでない収集品、希少性のみならず、状態も過不足のない完全品です。何点かは、落とした人から詳しくコアな話を聞きましたし、現物にも触ることが出来ました。実際、単独のマテリアルとしては、真正度を疑う情報が出てこない、言葉を変えれば、平成の業師では創りえない物も有るのです。何点かは鑑定に出して、真正品の結果が出ています。
ただ、私の今までのビジネスの経験で言えば、強烈な違和感と不快感を拭い去れないのです。一連の出現の異常性から、誰もが同じ事を思います。かなりの人は頭ごなしに拒否するし、それなりの根拠も色々囀ってくれます。それ以外の人の購入行動も他のルートに出た場合よりも、かなり抑制されてます。「竜5銭ぺルアー貼の角検、距離別時代の適正使用 極美」が100万未満など、本来は有り得ない安値なのです。でも、何物かが悪意で作った物を、金銭目的か、或いは自らの手腕に陶酔した愉快犯かは知りませんが、希少性の落ちる真正のカバーに紛れさせて、ヤフーで流通させているなら、事は重大です。
直近に終わったカバーのセールで、人並みはずれて「勇気があり、行動力に秀でた人」がいて、出品者に質問をぶつけました。ビッドしますが、もし偽物なら返品=返金できますか?です。答えは躊躇無く、イエス。住所も電話番号も分かっている出品者だし、今までに物の受け渡しには問題が無かったやに聞いています。該当の人物の出品物をこれから買うか、既に買った人でも、「日本郵趣連合の鑑定委員会」の鑑定書を付ければ、真正なら安心して所持するか転売も可能だし、偽物ならば返品は出来ると思います。やる価値はあるでしょう。実はこのパターン、数年前に、私が少しお手伝いした、「ヤフーの岡山のリガム」と全く同じケースなのです。岡山のケースでは、10数人の方が返品、中には1年以上経っての物もありましたが、全て受け付けられています。そして、誤解を恐れずに表現するならば、岡山の未使用リガムと東京の手彫の珍品カバーには、同じ人物の息遣いが聞こえてくるのです。出品者のIDも苗字も違うのですが、流通上のあり得べからざるステータスのマテリアルの継続出現では、完全に一致しています。普通のブツには、必ず有るはずのお釣りが全く見当たらないのです。ここらは私流の表現でご容赦願いたいのですが。

2010年5月5日(水)

『応札数ランキング』

連休前に、PA63・MA54の入稿を完了、オークション誌の発送は予定通りの13日の木曜日です。正規の入稿に間に合わず、それでもどうしても今回のセールで処理をしてしまいたかったのが、「収歴70年」のコレクターの遺品の内の膨大な量の文献類、単行本は今回が3回目の出品なので、今までにそこそこ片付いて来てました。でも手付かずの雑誌・定期刊行物・オークション誌がみかん箱で50個ほど有ったのです。これを処理しなければ、列を成す別口のマテリアルにチャレンジが出来ないのです。だから、何とか無理やりに分類して、「ぺラを1枚追加」して、別刷りで特別のADDENDUMセールにしたのです。

Lot6924~6951に、箱詰め=発送時の手間を考えて、30キロを超えないように区分したのです。最大のロットは「関西郵趣」で9箱が1ロット、「郵楽・漫歩」など戦前の雑誌は1箱に満たないので合併して、出来る限り、似つかわしい性質の物をグループ組みしての出品になってます。全て最低値は1箱@1000円均一、勿論この値段では落ちません。状態はパリパリではないのですが、経年相応です。どの文献(オークション誌)がどの程度揃っているかは、想像してもらうしかありません。捨てられない人の所有物ですし、立場上第1号からの完揃いが多いに期待できるのです。ただ、本を書く際に使って戻してないとか、資料として切り抜いたケースもあるのです。これを調べるのは無理なので、それも承知で山を掛けてビッドして下さい。Lot6952は多分戦前の郵便配達夫が使っていた郵便かばんと通信事務送付用の木箱、これは性質が違うのですが、28ロットの箱入り文献は相当な取り合いになるでしょう。このグループで応札数ランキングのベストテンを独占するかもしれません。落としきるのは大変だし、相場は全くないものなので、なめると怪我をしかねません。馬鹿になって放り込むのでなく、賢明な数字でのビッドをお願いしたいのです。

前回のセールの応札数のトップは、メールの表紙、Lot6059だったのです。大仏145円単貼 1種・書留・引受・配達証明=10・35・50・50=料金適正のカバーです。少し解説すれば、数年前に東京の切手商の店頭で、同じあて先の物が@100円で大量に出ていた物の一部でしょう。一瞬、同じものが同時差出で大量にあるかと思ったのですが、鉱区申請のカバーなので、同じ日の複数差出はないはずです。追えるデータで調べても、同じような体裁のものは4~5通はあるのですが、差し出し人と受け取り人名は同じですが、全て年度が違うのです。払い下げ時に纏まって違う年度まで一括に市場に出たので、存在数が誇張して推測されてしまったかもしれません。最初に扱った時は25~30万位ですが、こんなへんな料金体系は作りようがないし、もう別口でも出ないでしょうから、オークションでの反応が見たかったのです。最低値8000円は、出品者の指値です。別に8万に変えても良いのですが、8000円だからこその、メールの表紙に出来るのです。

金曜日の仮締めの時点で、ビッドは13名、2番札の一声上の暫定値が62000、メールの暫定値は、フロアに来る人へのちょっとしたサービスで、Web.を見られる人も全く同じ利便を享受出来るのです。追加も変更も出来るデータなので、2番値の一刻み上の数字は、最低値の合理的な訂正以上の意味は有りません。金曜の正午に締めて、実際の締め切り=翌週火曜日の午前9時までに、多分200人からのビッドが入ります。この内の9割以上が、暫定値のリストを見てのその値段以上でのビッドです。随分とWeb.の情報利用の密度が上達しているし濃くなっています。

このロット、最終的には応札26名、落札値は16万になりました。ビッドの数字も8~9人が15万と15.5万、1番札が16万、見事なまでに集中していたのです。このロットに対しても、フロア会場で配布の印刷物とWeb.で情報が発信されてから、そのデータを元にしてこれだけのビッドが入ってくるのは結構素敵なことでしょう。

そして、私の当ブログ、海外の、それもRoyalPhilatelic Society の鑑定委員会までもが見てくれていて、予想外のメールが送られて来たりするのです。このお話は次回に書きましょう。

2010年3月17日(水)

『観音350円電子菱形』 

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今回のセールでは、カラーマークで注目に値する動きが有りました。何れも10Bなので必ずしも一般的ではないのですが、専門家が欲しがるマテリアルが随分と高いのです。
Lot1112 松20円下A2逆櫛 LH 応札5 落札値135,000、Lot1130 狛犬250円下暫定版濃淡逆順 応札9 落札値220,000、Lot1132 観音350円下コンベンショナル 応札8、落札値 370,000。一時の値段の倍ぐらいですし、嬉しいことに、接近した札が複数続いていました。単片なら逆順やコンベでも、7~8万で喜んで売る位の手持ちの在庫もあるのですが、10Bとなると美品は少なく、それ以上に目打形式と絡んでの需要が強いのでしょう。売る立場としては嬉しくなる良い傾向です。
もっと得をする情報を差し上げましょう。発端は、昨年の11月28日に開催した、弊社のPA61回セールのLot3116、そのアイテムが公式な分類手法で表現され、真正面からの記載でオークションに出たのは初めてでした。
物は、観音350円電子菱形CM下単片、胡散臭い、余計な解説を付けずに、最低値30,000で表紙に掲載、これで必要十分条件は充たされます。結果は応札6 落札130,000、同じ回のLot3114のコンベが、応札4 落札90,000なので、きっちりと評価されていました。ただ、この時点ではビッド(少なくとも強い札)は、記事の情報を信じてくれた下見無しのメールビッドだったのです。この結果に対しては世間的にも、私としても、へ~え~程度の受け止めで、真面目に探せば見つかるかな?でも、一般人が見ても分かるのだろうかで終わっていました。人から教えてもらった知識とはその程度のものなのです。
今回のメールMA53のLot5635の銘10、CM下10Bが正にそれだったのです。札は3人、フロア当日の時点では札は1、だから最低値=暫定値で7,600、ギリギリのタイミングで下見した2人が落とす気でビッドして、2番札が54,000、落札値は56,000だけれど、1番札は倍以上の数字で入ってました。落とした人の許可を得て改めて現物を見ましたが、その気になれば割と簡単に探せます。なぜ今まで出て来なかったかが不思議な位で、この切手に関しては、コンベと柵とワインレッド以外は最初から探す人がいなかったのでしょう。カタログに書かれたり、内輪の情報でも有れば探す術も有るのですが、ゼロからの探索はやる人は少ないのです。
出現時期は、恐らく350円の最後期、糊はロータリーの時代の物、これでコンベ=暫定との区別が完了。色の特徴はさて置いて、30倍のルーペで見れば、スクリーンのセルが明らかに、緻密な正方形でなく、隙間の多い、表現としては言いえて妙の菱形です。数多くの350円を手探りで探すより、360円が正にそのものなので簡単に覚えられるでしょう。念を入れるのなら、スクリーンを測れば良いのです。250線なのですが、コンベ・正方形とセルの角度が違うので、横読みでは1ミリには7でなく、6強の数字になるのです。30倍ルーペを使える人が、このポイントで探し出せば、今なら大いにチャンスは有るでしょう。弊社の場合も、出品者の記載の有無に拘わらず、肉眼で分かる分類は原則として書きますが、ルーペで全ての出品物をチェックすることはやりません。正直なところ、希少性は全く分かってないのです。銘10やCMは結構、色んな時期の物が人知れずに残されている場合がありますから、これから暫くはこのテーマで賑やかになるでしょう。
序でながら、おなじオークションでの、地味な掘り出しをもう1点書きましょう。Lot5012、桜連合4銭ジャワ宛 櫛麻布10.1.1 薄印、これが実は「林式」、下見で見つけた人が教えてくれて、データを確認すれば、OK、薄いけれど希少度はかなりの物でしょう。でも、これだけのアドバンテージを持っていても、意気地なしには落とせないのです。2番札は林式は抜きにして、連合はがきの年賀状でビッドしただろうの人で1万円。一番札はもっと上、下見無し隅から隅までオークション誌の写真を見直して、でもボケボケの写真だけで、読み切ってのビッドでしょう。これはご立派。写真だけでこれだけの情報を収集出来る人が結構弊社のオークション誌を見てくれているのです。記事の方はもっと真剣に読んでくれているのでしょう。これからも文字や写真に現れない部分を含めて、真剣に編集に掛かりましょう。行間を読める人が結構いてくれるはずですから。

2010年3月16日(火)

『オークションのトピックを』
お約束の記事に入る前のイントロで、PA62・MA53のトピックを幾つか書いて置きましょう。まずは、正統派の目玉の2点から。
Lot 3057の大日本郵便切手沿革志 最低値 100万、スタート 125万、落札 155万、メールの1番札が145万、2番札が120万、メールビッドは4人、場でお二人が手を挙げて、メールをクリアで150万、場での2人の競りの更なる一声での155万の落札です。マテリアルとしては、弊社だけでも2年に1回は扱っているし、マーケットトータルでは、年に1点は売り物が出ています。今回の落札者は、一度は持ってみたいという覚悟を決めての、海を渡ってのお越しの方、昨今の相場は120~125万位だけれど、落札値との差は、機会を得て念願のマテリアルを入手出来た喜びが容易に埋めてくれるでしょう。わたくし的には、2番札の150万、メールのトップの145万のビッドが極めて貴重。十二分に留意する価値がある数字なのですよ。
Lot1652U小判2銭貼 那覇ボタ カバー。最低値 30万、スタート 74万、メールは7名 1番札は140万でした。フロアでメールの1番札を一声超えて、145万で落札。コンピュータのシステム上、このケースはビッドの数がプラス1としかカウントされず。実際はフロアでオープンの74万の上で、90万+、100万+、125万+とファイナルの落札者の4人以上のビッドが有りました。ハンマープライスの145万は、赤二のボタのカバーの値段としては、最高記録でしょうか。これも、落札者は、遠路はるばるお越しの、オークションは初めての方、開始前にルールの問合せを戴きました。赤二のボタカバーを熱心に集めていて、これで完集?になるので、覚悟を決めてのお越しでした。このクラスになると、冷静に値踏みしたメールビッドではまず落ちません。仮に予算を超えたとしても、数十年の念願が叶って大満足だと思います。
このカバーは、消印のボタはタイド無、でも全くといって良いほど、真偽は話題に上りませんでした。かなり知れ渡っているお話で、昨年にヤフーで出た、九州の蔵出しやルートの初出しの「薩摩・伊集院・有馬家宛」の一連のカバーの最後の一山だったのです。那覇が5通、宮崎が沢山、鹿児島系も結構有ったようです。弊社に来たのは、本当に最後の最後で、突然、「○○県の△△です。ある人の紹介で・・・。」地名と紹介者のお名前で一発に判りました。先方が用件を切り出す前に、「那覇ボタ?」と聞いていました。ひとしきり話をして、お急ぎでないのなら、オークションが良いですよ、とすすめて、驚くような値段で売れることを約束しました。この結果なら、ご満足戴けるし、紹介者の顔が立つし、先に動いた4通の現所有者もお喜びでしょう。わたしのビジネス上のポイントは、2番札の140万のビッドですが、この需要を充たすのは容易でないかも知れません。チャンスがあれば、具体的には、おなじ山のカバーを2通持ってる人が、賢明に判断して1通を出すならば、いつでもお手伝いできるのですが、その確率は低そうです。
この2点は、ある意味、想定の範囲での動きであり、驚きネタでは有りません。でも、メールオークションの方で結構なドラマが有ったのです。